撮り船(2019.2.17)

鉄道撮影を趣味としている人のことを「撮り鉄」といい、撮りたい車両やそれを風景と絡めて撮ることだと自分は思っている。今回この題名にしたのは(普段船を撮ることを趣味としてはいないが)、自分がわざわざ船の時刻を調べた上で撮ろうと思ったからだ。運行本数が少ない中、たまたま待っていたら来たので撮影したというのは「撮り○」と言えるのか微妙だと考えた。

富山県南砺市と砺波市の境目となる、庄川上流の庄川峡の小牧ダム湖上では遊覧船が運行されている。その遊覧船の終着地には大牧温泉という、船でしか辿り着けない温泉旅館がある。幼少期にドラマでこれを見た記憶がまだあるので、それなりの印象強さだったと思うが、そこの近くまで来るというのも不思議な感覚だ。遊覧船が運行されている小牧ダムは、発電用ダムとして大正14年(1925年)に着工、昭和5年(1930年)に完成した。堤高約80m、総貯水容量は約38,000千トンで完成当時は東洋一であったそうだ。

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遊覧船の撮影ポイントは、船が折り返し付近の長崎大橋とした。折り返しポイントでは、静かな湖面にぐるっと引き波ができ、「船が折り返した」ということがわかるような構図を無事収めることができた。