見出し画像

早とちりした ~鳥の話

1月21日から愛知県も「まん延防止等重点措置」が適用された。夕方の散歩で通る大きな公園がある。いつもは遊具に小さな子供があふれ、グラウンドはサッカーやキャッチボールをする人でいっぱいだ。だが昨日そこに人の姿は無く、シーンと静まり返っていた。 

今度のオミクロンというやつは、たくさん子供が感染しているから質(たち)が悪い。幼稚園の休園や、小中学校の学校閉鎖も相次いでいる。コロナが日本に上陸からもう2年。この難敵は手を変え品を変え攻撃してくるから、ちっとも気が抜けない。でも確かに弱毒化はしているようだから、これを慎重にやり過ごせば光が見えてくるのではないか。そう信じて警戒を続ける。

******

年末の投稿に書いたこと。散歩の時に川で知らない鳥を見掛け、スマホに収めて帰宅。図鑑で調べたがその姿・形が見当たらない。「すわ!新種発見か⁈」と色めき立ったが、よ~く調べてみると、"アオサギ" が首をすくめている状態と判明した。図鑑には首を伸ばしている姿しかなく、野鳥観察初心者の私は分からなかった‥  ♪ チャン(G)チャン(C) ♪ だった。

***

そんなことがあったのに「えー! またやる~?」っていうお話です。
おっちょこちょいで早とちりで早合点で軽率。時系列で書いてみます。

***

【月曜日】朝の散歩コースにある児童公園。体長15㎝ぐらいのプクッと丸っこい鳥がいる。特徴を記憶して帰宅。図鑑で探すと "そいつ" は "イワミセキレイ" という鳥に似ている気がする。

学研の図鑑「鳥」の "イワミセキレイ" 

【火曜日】朝くだんの公園で5分ほど待っていると、何処からともなく "そいつ" が現れた。どうにかスマホに収める。画像は小さくて不鮮明だが、やはり形は図鑑の "イワミセキレイ" に似ている。Wikipedia によると、日本ではめったに見られない鳥のようだ。日本野鳥の会愛知県支部のメールアドレスを調べて「イワミセキレイに似た鳥の画像を撮ったのですが、見てもらえませんか。」とメールした。それに対して愛知県支部長の N様より「見ますので画像を送って下さい。」との返信をいただいた。

【水曜日】解像度の高いカメラを持って公園で待つ。しばらくすると "そいつ" が登場。慌ててシャッターを切った。帰宅して確認すると数枚が鮮明に "そいつ" を捉えていた。「やや⁇ 何か違う! 羽の模様や足の色が違うぞ?!」よ〜く調べるうちに、"そいつ" は何処にでもいる "ハクセキレイ" の幼鳥だと確信するに至った。「やってしまった。軽率極まりない早とちりで、かの "日本野鳥の会" に問い合せまでしてしまった。」しょうがないので「私の間違いだったようです。すみません。」の言葉を添えて画像を送信した。

こいつが "そいつ" です。プクッとしてますよね。
学研の図鑑「鳥」の "ハクセキレイ" 

【金曜日】日本野鳥の会愛知県支部長 N様よりメールで回答をいただく。
「やはりハクセキレイの幼鳥ですね。尾羽がないと丸々に見えますね。」
ポンと肩を叩かれ慰められたような、簡潔で温かな文言でした。

いやー、恥ずかしい。日本での目撃例が数例しかない(しかも愛知県では皆無)"イワミセキレイ" が簡単に見つかる訳がない。功名心にはやって冷静さを欠いたことは否めない。思いついたことをすぐにやってしまう。これはもう前頭葉の衰えと言わざるを得ない。行動を起こす前に「ゼントーヨー、ゼントーヨー」と二度唱えることにしていたのに‥ 今一度徹底しよう。

日本野鳥の会愛知県支部長のN様も、端(はな)から眉に唾していたことでしょう。にも関わらず、お答えを頂戴したこと心より感謝致します。

******

【土曜日】と【日曜日】気を取り直して、カメラを手に朝の散歩。いつもの池のある公園で、いろいろな種類の鳥を観ることができました。
最後に‥    我が街の可愛くて綺麗な鳥たちをご覧下さい。

カワセミを初めてカメラに収めて‥‥
"カワセミ" を自分のものにできたような気がした。
ミスチル「蘇生」の歌詞からのインスパイアです。
ジョウビタキ(オス) これ1枚だけピントが合っていた。
ジョウビタキ(メス) 後ろ姿しか撮れなかった。
アオジ
水鳥いろいろ


シジュウカラ

< 了 >


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?