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待たせるのが嫌い

先週ある日の夜『先にできたら勝ち』というテレ朝の番組を見るともなしに見ていた。くりぃむしちゅーがMCで、内容はタイトルのとおり。あるお題に対して「とにかく先にできたら勝ち」という検証番組。

その日のお題のひとつが「遅刻グセがひどい人を遅刻させないようにできたら勝ち!」だった。検証の対象となる遅刻グセのひどい人は、フワちゃん蛙亭のイワクラさん、重盛さと美さんの女性3人。

3人が遅刻しなくなるように、待ち人側はそれぞれ改善策を仕掛ける。
構成作家 ⇒ フワちゃん 「これ以上遅刻を繰り返すなら絶交する」宣言
相方中野さん ⇒ イワクラさん    イワクラさんの家の近所で待ち合わせ
後輩 ⇒ 重盛さと美さん  待ち合わせ時間を「13:54」と細かく設定 

検証の結果は‥ 3人とも約束の時間までに来なかった。全員30~40分の遅刻。これでも普段より相当マシらしい。

そして誰も「ごめんなさい」を言わなかった。フワちゃんはバツ悪そうに言い訳をしていた。重盛さんは後輩に目を合わすこともなく無言で席に着いた。イワクラさんは中野さんに「お前が時間を決めるな」と軽く切れていた。

note での批判は私の方針から外れるし、3人とも既にネットで叩かれているので私の感想や意見は書かない。蛙亭はああいう関係性を面白おかしく演出しているんだろうと思っていたのだが、どうやらあれが素(す)のようだ。

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これまで誰にも言わなかったことがある。自慢ではない。逆にちょっと恥ずかしいと思っている。 それは‥ 

私は待ち合わせに遅れない

ってこと。もちろんこれまで「遅刻が皆無」ではない。前の会議が延びたり交通事情の理由で遅れることもあった。携帯電話が無かった頃は、遅れる旨を連絡したくても如何ともし難いことはあった。

私は仕事の場合、15分前に現地入りして息を整えるのがルーティンだった。飲み会など遊びの待ち合わせの時は、20分ぐらい前には近くまで行き、辺りを散策して時間を潰す。そして2、3分前に約束の場所に到着するのを常としていた。

私は「他人に私を待つ時間を与えることが嫌」なのだ。突き詰めると、私の "自信の無さ"  "臆病さ" が故の性分に違いない。そう考えているから、遅刻しない自分を美徳とはしない。むしろそんな行動パターンを隠していた。

待ち合わせに遅れない私ではあるが、他人に厳しいということは全くない。少し遅れて来て「すみませーん!」と爽やかに笑う後輩などを、羨ましく思ったものだ。
※遅れると言っても、ちゃんとした社会人なら10分が限度でしょう。それ以上は連絡が必須。前述の女性タレントたちは「お行儀が悪過ぎ」「非礼が過ぎる」レベルで論外。

今でも病院に行く時、食事に出る時など出発時間は常に早めだ。細君からもよく「えー、もう出るの? 早過ぎるでしょ?」と異議を唱えられる。どうも彼女の感覚より10分程早いようだ。この性分は変えられない。

< 了 >



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