シェアモビリティによる自由な移動とビジネスチャンス
こんにちは、笠原です。本日は「知るギャラリー」からシェアモビリティによる自由な移動とビジネスチャンスの記事をご紹介します。
シェアモビリティといえば、カーシェア、シェアサイクル、シェアキックボードなどありますが、街中で見かけることも多くなりました。皆さんはなにか利用されていますか?
以前、友達と新宿でご飯を食べていて、終電を逃してしまったことがあったのですが、友達も私と同じように当然のようにタクシーで帰るかと思ったら、「大丈夫!ループで帰るわ~」と颯爽とキックボードに乗って消えていきました・・・。(笑)
私はまだ東京でループを使用したことはないのですが、普及しているんだなーと身近で感じた最近の出来事です。タクシー代の節約にもなりますしね!
コロナ禍、電車やバスなどの「公共交通機関」での感染が懸念され、シェアモビリティの利用はグッと進んだのだろうと想像がつきます。
それでは実際の記事から、ファクトベースで最近のシェアモビリティ事情について追っていきましょう。
=======以下引用です=======
2021年2月から約2年間のシェアモビリティの推計利用人数(15-69歳)の推移を示しました。スマートフォンアプリの利用ログから、カーシェアは6つ、シェアサイクルは4つ、シェアキックボードは2つのスマートフォンアプリのうちいずれかを各月に1回以上利用した人の割合を算出し、人口と掛け合わせて利用人数を推計しました。性年代別、地域別といった詳細な粒度で複数のアプリの利用状況を分析できるのは、スマートフォンアプリの利用ログの特徴の1つです。
データからは、シェアサイクルとシェアキックボードの利用人数がどちらも約2年間で3倍以上に増加していたことが分かりました。対してカーシェアの利用人数は1.6倍の増加です。公共交通機関の利用が控えられたコロナ渦において、特に自転車やキックボードといった小型のシェアモビリティが、公共交通機関に代わるパーソナルな移動手段として急速に広がったことがうかがえるデータです。
都市の交通文化とシェアモビリティ
シェアモビリティの普及について、さらに詳細にデータを分析します。カーシェアとシェアサイクルの性年代別、地域別の利用率を示しました。参考情報として、自動車、自転車の所有台数を並べています。
3大都市圏の中心である東京、大阪、愛知の地域差に着目します。シェアモビリティの利用率と自動車、自転車の所有台数の関係からは、三者三様のシェアモビリティの普及が見えてきました。
カーシェアの利用率は自動車の所有との関係がはっきりしていることが分かります。自動車の所有台数が全国平均の半分程度である東京と大阪は、カーシェアの利用率が高い傾向です。
一方で愛知は、東京、大阪とは大きく異なり、車の所有台数が多くカーシェアはあまり普及していません。
シェアモビリティのビジネスの特性上、都市部で利用率が高いことは当然の結果ですが、その都市の生活者がすでに所有する乗り物も、シェアモビリティの普及の重要な要素だということが分かります。
シェアサイクルの利用率を見てみると、東京はカーシェアだけではなく、シェアサイクルの利用率も47都道府県で最も高い地域となっていました。
特に20-30代の男性の利用率が高く、20代男性では4%にもなっています。シェアサイクルに乗ったサラリーマンが都心のオフィス街を走る風景は、コロナ以降の新しい風景の1つとして定着してきたのではないでしょうか。
大阪のシェアサイクルの利用率は東京ほどは高くなく、全国平均並みでした。伝統的に自転車の利用が進んだ都市として知られる大阪ですが、すでに多くの人が自分の自転車を所有しているため、むしろシェアへのニーズが東京ほど高くないようです。
坂が少なく、電動ではない安価な自転車で移動しやすいことも 所有が選ばれている理由かもしれません。愛知はカーシェアだけではなく、シェアサイクルでも全国平均より低い利用率でした。東京や大阪とは大きく異なる愛知の交通文化の特徴がよく分かるデータです。
車と自転車、どちらのシェアモビリティでも先行する東京。
車はシェアが普及するものの、自転車は所有が中心である大阪。
自家用車の多さからシェアモビリティの普及が進みづらい愛知。
三大都市圏だけに着目しても、シェアモビリティの普及状況は三者三様です。それぞれの都市で生活者が抱えていた移動の不自由さを解決するかたちで普及が進んでいることがうかがえるでしょう。
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シェアモビリティの広がりが正確にわかり、さらに東京、大阪、愛知の地域性が出ている面白い記事ですね!
(突然ですが)私は散歩が趣味で、都内をよく徒歩で移動しているのですが、徒歩で移動するといろいろな発見があります。土地勘を掴みますし、道も詳しくなります。すると駅ベースや車ベースでは中々行かないような、少しアクセスが悪いところでも、こんな飲食店があるんだー、という発見があり、後日訪れることもあります。
シェアモビリティの広がりで、自転車やキックボード移動を始めた方にもこのような経験があるのではないかなと思いました。
移動手段が変わることで、生活者の消費行動が変わり、そこにはビジネスチャンスが潜んでいるはずです。
更に日本全国、別の地域で、どのようにシェアモビリティが普及していくのか、楽しみになる記事でした!