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ゴルチエとガリアーノが影響を受けた日本的なもの


一流メゾンが影響を受けたJapanカルチャー。

1999年 ゴルチエ「ルーヴルの日本人旅行者たち」


こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
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こちらは,1999年のゴルチエのコレクション「ルーヴルの日本人旅行者たち」のグラフィックです。
漢字で「ゴルチエ」って書いてあります。

このコレクションで,ゴルチエでは鯉の柄が大ヒットしました。

皆様は,ゴルチエといえば,ドラゴンのイメージが強いのではないでしょうか?

そうです,鯉は滝を登って龍になる,ゴルチエはこの逸話を知っていて,あえての鯉の柄を発表したと思われます。

国産ゴルチエ

さて,鯉の柄はジョンガリアーノにもあります。

鯉柄ガリアーノ

ガリアーノはクリスチャンディオールのデザイナーだった2007年,蝶々夫人をテーマにしたコレクションを発表しました。

折り紙みたいでしょう?


このコレクションは,セルジュ・ルタンスの影響を色濃く受けていると思われます。

折り紙のような,平安絵巻のような立体造形。


セルジュルタンスからガリアーノ,その後ガリアーノの弟子であるベラルディや,ベラルディの弟子でジバンシィやバーバリーのデザイナーであるリカルドティッシの系譜の話はこちら

このコレクションの前年である2006年,ガリアーノは来日し,東京でたくさん着物を買い込んで帰ります。その様子は当時テレビでも放映されていました。

着物をたくさん持って帰ったガリアーノは翌2007年春夏,和柄や洋風の着物のようなオートクチュールを発表します。それが蝶々夫人をイメージしたコレクション。
実はこれ,1984年のマルコムマクラーレンの曲「Madam Butterfly 」の影響も受けていると思われます。

さて,現在も当店には,上述のガリアーノの鯉和柄パンツがございます。


ラインはmonkeyと呼ばれるガニ股のシルエットで,これはガリアーノがヴィヴィアンウエストウッドから影響を受けて開発したラインです。

このガニ股のシルエットに,足が入ると……

こんなふうになりますよね?

ということは,この2箇所に余裕ができて,ドレープができます。

そのドレープを楽しむためのパンツです。だから,パンツの長さをみて,「超・足長さん用かも?!」と思ってしまわれるお客様がいますが,そうではありません。ドレープを楽しむために,あえて長く作ってあるのでぜひ履いてみてください。

当店だからこそ試すことができる,とっても貴重な品物ですよ!



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SNS担当 横井



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