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『スモールビジネスの教科書』要約

マイナーチェンジコピーのステップ

  1. 自分の経験を振り返り探査領域を定める

  2. 探査領域において儲かっている企業を発見し儲かる手法を知る

  3. 対象顧客セグメントを明確にし、バーニングニーズを発見する

  4. 成功企業の「儲かる手法」を改変しマイナーチェンジコピー品を創出する

このステップを歩み検討しなさい!

最初はとにかく売れることを重視するべきである。強引な手法でも、あとから後ろ指を指されるような手法でも、とにかく最初は生き残るために市場にねじ込むべきだ。多くの企業が競争を繰り広げる中、きれいな参入をしようなどと思っていては、市場をこじ開けることは出来ない。強引に割り込みなさい!

ビジネスは、まず目の前の 1人を喜ばせる「スモール」なところに全ての始まりがある。そして、ビジネスとは本来、不確実で、泥臭く、地味で、汚いものなのだ。それこそがビジネスの王道なのである。

探査領域と自分の強み

スモールビジネスの基本方針は、「他人がやりたがらないことをやる」である。

「人は一見してやりたくなさそうだが、自分はやりたい」ということが確立されている人は非常に強い。自分の行動原理として人がやりたくなさそうなことをやる、というのは持っておいたほうが有利に戦いを進めることが出来る。

まずスモールビジネスで重要なことは他人があまり知らなそうなこと、関心を持たなさそうなことに取り組むことである。

そのポジションを取るだけの能力があればよいのだ。決してその業界内部においてチャンピオンでないと、能力を活用したスモールビジネスとして成功しないというわけではない。能力のみで戦うのではなく、能力を使ってポジションを取るのだ。

属人性のある戦略は大手企業にしてもベンチャー企業にしても、スケーラビリティを追求しなければならないという観点から歓迎されない。スモールビジネスの場合は逆である。属人性の存在はスモールビジネスを成立させる素晴らしい条件なのだ。

基本的にスモールビジネスの武器は「自分」である。特に、スモールビジネス立ち上げ初期は属人性で戦うことを基本とする。属人性はスモールビジネスの参入戦略として最高である。仕組みとして大手企業に立ち向かうことはほぼ不可能であるが、属人的な各個撃破であれば十分可能なのである。

儲かっている事業をコピーする

既に金が払われており、サービス提供者も儲かっている状態の市場に参入し、その金を少しかすめ取る方法を必死に考えて実行するのがスモールビジネスである。大企業は大量の機会損失を出している。そのおこぼれをもらうだけで数億円の売上は立つのだ。エクセレントカンパニーのゴミ拾いをしよう。

誰かが儲かっている、そこには金を払っている顧客がいる。サービスの提供者は何らかの工夫により、そこで原価との差分であるマージンを得ている。この事実こそ、ビジネス検討の出発点として何よりも重視するべきというのが私の考えである。

このように顧客の課題に注目し、ゼロベースで解決手段を模索しようというアプローチは、私がスモールビジネスに対して最も推奨しないアプローチである。

ベースで課題解決案を考えるという思考は、プロ中のプロのみに許された道である。素人が挑むには危険過ぎる方法なのだ。

新たなビジネスモデルの第一発見者でありたい、その手法で成功したいと願うのはビジネスの成功を妨げる。成功例をマイナーチェンジさせるという考えに徹しなさい!

バーニングニーズ

バーニングニーズを市場参入の着火点にする。

探査領域内で美味しそうな顧客セグメントを発見しなさい。その顧客セグメントのバーニングニーズを発見し、サービスを構築しなさい。見つかるまで探し続けなさい!

スモールビジネスとは?

  • 自由に使える金を月 300万円以上持ち、

  • 週2日は休めて平日の仕事時間も柔軟に調整出来る。

  • ビジネス起点で多くの出会いがあり、

  • 自分が面白いと思う仕事を追求している。

こんな人間はスモールビジネスの世界には大勢存在する。

スモールビジネスのひとまずの成功は様々な生き方へのパスポートである。自分の生き方を高い自由度を持って選ぶことが出来るのだ。

スモールビジネスに向いているビジネスの基本条件

  1. 課題自体に多くの人が気づきづらい

  2. 自分の趣味、経験があるからこそ出来ること

  3. 属人性がある

  4. 称賛されない

  5. 既に類似サービスに金を払っている市場が存在する

スモールビジネスの強み

  1. 小さな市場を選ぶことができる

  2. 間接的なコストが極端に低い

  3. 属人戦略が取れる

  4. 他社が使えないサプライヤーを使うことが出来る

  5. 新しいサプライヤーを利用する

売値は競合商品と比較して妥当か  売値は何によって決まるのか?  結論を言えば相場と習慣である。その金額を支払うことで得られる利益など計算不能であり、計算されもしない。他社と比較してどうなのか。これが焦点である。

周囲のスモールビジネスを見ていると、オーナーに多いのは売上数億円程度のスモールビジネスの経験をサラリーマンとして積んだ人である。彼らはどうやって儲けるかを十分に分かっている。そして売上数億円程度のビジネスにおいては、投資や特殊技術なんてほぼ必要なく、「自分」がマイナーチェンジコピー品を生み出すためには最高の素材なのだ。スモールビジネスオーナーを目指すなら、一般的な社会人スキルを強化するよりも「スモールビジネスサラリーマンとして、リスクフリーで経営指導を受けながらスモールビジネスを立ち上げ、運営する経験を積めること」を重視してキャリアを考えるとよいだろう。

スモールビジネスの事例や手法を解説・紹介し強い個人が活躍する時代を作る

永続的なビジネスは存在しない。1つのビジネスが成功したとしてもスモールビジネスの寿命は数年である。

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