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『FIRE 最強の早期リタイア術』要約

結局、大切なのはお金ではなくて時間なのです。できる限り充実した人生を送るために、いかに時間を賢く使うかなのです。

より多くのモノを所有するほど、人はより不幸になり、よりストレスを抱えるということです。逆に、より少ないモノを所有し、旅行や新たなスキルの習得など経験によりお金を使うほど、人はより幸福になり、より人生に満足するのです。

モノの所有は最初はドーパミンがあふれますが、側坐核が順化するにつれて減っていきます。そしてあなたは最初のハイを求め続けるようになります。経験にお金を使った人の方が、より高い幸福度を得られるのです。

フリーダムマインドはお金ではなく、自由こそが最も重要だという考え方です。生活のニーズが満たされた後は、お金をためこむのではなく、自分の時間を取り戻すことが重要なのです。

私が第3章で「(まだ)自らの情熱に従ってはいけない」と言ったことを覚えていますか?

この「まだ」の部分については説明を加えてきませんでしたが、晴れて経済的自立に到達したあかつきには、好きなように情熱に従ってもらってかまいません。

夢を叶えるというのはこの世で最高の気分です。ただ、あくまでキャットフードを食べて飢えをしのぐ心配がなければです。もし経済的自立に到達する前に好きな情熱を追いかけていれば、私はまさにそうなっていたでしょう。まずお金持ちになって、それから夢を追いかけましょう。もしその順番を間違えれば、大きな困難に陥るかもしれません。

われわれは、人生のいかなる面においても、最終結果をコントロールすることができない。われわれにできること(それ故に、責任を負わなければならないこと)は、今現在の人間関係や親としての役割などを大切にし、その他何であれ幸福を追求することに時間と労力を注ぐことだ。その結果、現実に何が起ころうと、それは深い意味において、もはやわれわれとは関係のない出来事なのだ。

感想

著者は中国出身の女性クリスティー・シェン。

情熱とか所有なんかより、ひたすら倹約して働いて金を貯め、自由のために辞めるという考え。

完全FIREを目指すだけの高収入、しかも夫婦共働きという部分があったりして、まあ主張はわかるが手法はいまいち共感できない。

日本では、FIREは本書を始めメディアを通じて広まっているが、本国アメリカでは実はそれほど流行っていない点は指摘しておきたい。

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