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界隈の坂道

半ば冗談、半ば本気で心肺機能の強化と言いながら周辺の急坂をあちこち攻め続けていたら本当に改善されてきた様子。体感で息切れが減ってきた。
天候にもよるが継続したい。雨の日は厳しい。

その急坂だらけの弊宅界隈。
天然の地形と人為的に改変された地形が入り混じっている。
古墳が多いとか街道筋を整備したとか武蔵野台地の海っぱたなど、急坂を攻めているうちにそれらをもっと知りたくなり本を買った。

馴染みのない地域まで把握するのはちょっとしんどいなあと考えていたら東京南部編と地域を区切られたちょうどよい本があった。それと連続した地形を把握できる23区のマップである。

界隈には多摩川や六郷用水があり、たくさんの古墳が残され、いくつかの渡し船の船着き場跡があり、かつての川岸に沿ってできた道があり、暗渠によくある手動ポンプがぽつぽつ残っている。坂に立てられた道標(でいいのかな)には「行き来する荷車には非常に厳しい難所だった」とある。比較的なだらかな街道筋から一本入った道はとんでもないアップダウンだったりする。
これらの気になった場所をピンポイントで調べた知識が連携なく記憶されていて、もう少し人にきちんとした説明ができるくらいには把握しようと思った次第。

意外な場所が掘られたり埋められたりしている、というのが最初の感想である。沢筋を利用して道にするなどはまあまあわかりやすいが、整地して平らにしたとか遺構を利用したとかになってくるとそうだったのか!と俄然興味がわいてくる。自然が作り上げてきた地形に挑んできた人々の力がそこここに残されているのだ。
自然の地形(地質)も大変好きで、いつぞやの大地震では加須で液状化現象が起こり「利根川の氾濫原だもんな…」と地形の歴史を振り返ったりした。坂東太郎の氾濫原は広大だ。
そういう暴力的なまでに天真爛漫な自然と、何とかして手懐けようと攻略を重ねてきた人々の歴史の積み重ねが今自分の足元を作っていると思うとわくわくが止まらない。
これらの本を片手にまずは界隈をもっと深く知り、その周辺をじわじわと攻略していくぞと計画を立て始めている。