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ちゃっちゃとCL2節 セルティックvsラツィオ 2023.10.4


すでに怒りのミニ合宿を行うなど絶不調のラツィオ。そろそろサッリの首も怪しくなってきている。初戦はロスタイムにGKプロヴェデルのヘディングで劇的勝ち点1を取ったが国内では2勝1分4敗とかなりまずい状態。
一方初戦でフェイエノールトに手も足も出ないのにレッドカードは2枚出たセルティックとしてはこのホームゲームでポイントが取れないと詰みそうな状態。互いに崖っぷちの一戦となる。



●スタメン

・セルティック
ハート
ジョンストン / フィリップス / スケールズ / テイラー
マクレガー / オライリー / 旗手
前田 / ヤン・ヒョンジュン / 古橋

ラーゲルビエルケが出場停止のCBは元リバプールのナサニエル・フィリップス。FWは前田が右で左はヤン・ヒョンジュン。

・ラツィオ
プロヴェデル
ラッザリ / パトリック / ロマニョーリ / ヒサイ
ベシーノ / 鎌田 / ルイス・アルベルト
フェリペ・アンデルソン / インモービレ / ザッカーニ

アトレティコ戦とは両SBだけ違う。鎌田もスタメンに戻った。週末のミラン戦から見ると5人変えている。



●レビュー

ラツィオの状態の悪さが浮き彫りになる前半。後半もだけど。主に鎌田が前に出る4-4-2で守備するが、中盤の人の捕まえ方が整理されておらずセルティックは簡単に侵入してくる。
古橋の先制点が特にだが、どこもかしこも微妙に人を捕まえられておらず、ずっとボールに圧力がかからない。セルティックとしては速いパスさえ入れば進める状況で人と人の間を抜ける古橋の特徴が出た。

ラツィオはアンカーのベシーノを旗手に消されると、アトレティコ戦と同様に鎌田とルイス・アルベルトが必要以上に位置を低くし、フェリペ・アンデルソンへのロングボールくらいしか侵入方法がなく何に手こずってるのかもよくわからない。数人のユニットで簡単に抜け出せそうだがそういうチャレンジは特になくインモービレは孤立した。SBの攻撃参加が全く目立たない。悪いなりに同点ゴールをセットプレーで奪ったのは流石だが不安な45分となった。

後半。ラツィオは縦パスに対するIHの関与を整理したのか、51分にロマニョーリ→ルイス・アルベルトに縦パス。鎌田、インモービレが関与してフェリペ・アンデルソンがチャンスを迎えた。でもこの場面ぐらいなもので試合は硬直。
直後にセルティックが旗手→前田のスルーパスでチャンスメイク。こういうロングボールが出てくると前がかりになりたいラツィオを牽制できる。ラツィオのSBは攻撃で仕事しない割に裏は取られていた印象。59分には旗手のFKで決定機。

81分にセルティックは右サイドのクロスに前田が空振り。大外で待っていたパルマがニアを撃ち抜いで勝ち越し、と思われたが惜しくもオフサイド。ラツィオは九死に一生。
ペドロとマルシッチが入ってからそれとなくプレスに行けるようになった感があったラツィオはロスタイム+5分に中央で引っ掛けてゲンドゥージ→ペドロで決勝点。得点は結局セットプレーとカウンター一発だったがほぼ負けている内容で貴重な勝ち点3。


●試合結果

早めに先制したセルティックだったが土壇場でひっくり返されて敗戦。スピード感を生かして攻撃を組み立てたが初戦に続き違いを作れる箇所がなく、コンビネーションがハマればチャンスになるが再現性は求めにくい。ネガトラを頑張れるので試行回数でどうにかしたいチーム。
ラツィオはなかなかプレスがかからずどこでボールを奪いたいのかもわからず、ボールを持ってもどこから侵入したいのかよくわからず。最近の不調はこういう感じなんだなという試合。

セルティックは選手交代を繰り返し、「フレッシュになりましたね」という箇所を作り続けて走力を担保していった。ラツィオは交代の度に質が落ちていくだけのようには見えた。ただ最後に点を取ったのは途中出場のゲンドゥージとペドロの一芸だった。

これでラツィオはアトレティコと並ぶ勝ち点4。フェイエノールトとの連戦に望む。一応サッリの首も繋がっただろう。とはいえセルティック相手に保持率44.8%。正直何を標榜したサッカーなのかよくわからない状態。どうすれば改善するのかは知らん。セルティックはこれで連敗スタート。意外と空中戦の優位があるわけでもないんだなという印象。次はホームでアトレティコ戦。


●ピックアップ選手

古橋(セルティック)
コンビネーションで背後を取った先制点のシーンは得意なパターンだと思われる。シュートも正確。先季得点王の質を見せた。

旗手(セルティック)
引き続き前進の中心であり、WGにボールを預けて高い位置を取りに行ったがなかなかボールが出てこない。もう少しチームの練度が欲しい。

ゲンドゥージ(ラツィオ)
初戦に続き一番危険な箇所に入り込み、この日は決勝点を演出した。プレスのスイッチも入れに行ったが、これはチームで狙っているのか勝手にやっているだけか判別できない。

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