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積み重ねの先に 23節 アトレティコvsマドリー(A) 2023.2.25

勝利だけが我々を強くする。マドリーダービーである。ラリーガでの前回対戦

プレスをかけても全く捕まえられなかった。ネガトラを含めて最近改善している非保持の部分で優位を生みたい。

過密日程を戦うマドリーは首位バルサと8ポイント差の2位。一つも落とせない中、モロッコでクラブW杯を戦ってきた。お疲れ様です。優勝おめでとうございます。そしてCL。火曜にリバプールとのアウェーマッチを戦ってきている。前半2点取られて5点取って逆転というあっぱらぱーな試合をしてきた。

一方の我らが赤と白、アトレティコ・マドリーはCLもコパデルレイも早々に敗退し悲しみに打ちひしがれながらプリメーラに集中。想定外のポイントロストも続いていたがW杯後にバランスを取り戻し、バルサ戦の0-1負けを除けば5勝2分。勝利はすべてクリーンシート。この積み重ねの先にライバルが待っていた。力試しの時は来た。


●スタメン
ダービーのスタメン

・アトレティコ
オブラク
モリーナ / サヴィッチ / エルモソ / ヘイニウド
コケ / サウル / バリオス / ジョレンテ / カラスコ
グリーズマン

前線の枚数を減らして中盤の対応を優先しているメンバー選択。サウルの公式戦スタメンは11/1のCLポルト戦以来。
前節累積リーチを耐えた両サイドバックも無事スタメン。前線はグリーズマンを配した。

・マドリー
クルトワ
カルバハル / ミリトン / リュディガー / ナチョ
クロース / セバージョス / バルベルデ
ヴィニシウス / ベンゼマ / アセンシオ

メンディに加えてリバプール戦でアラバも怪我をしてしまったマドリーは左SBにナチョをチョイス。
ラリーガ2戦連発中のアセンシオがスタメンし、中盤は怪我から復帰のクロースを中央に置いてモドリッチはベンチスタートとなった。前線はロドリゴもリバプール戦で怪我。



今週はアトレティコの非保持の配置とその理由、攻撃の選択肢、そして選手交代の狙いの順番に振り返っていく。まずは非保持から。


●効果的だった非保持配置と約束事
この日のアトレティコの非保持を振り返る。前半は効果的にマドリーの攻撃を受け止め、これでラリーガでは4試合連続の0-0での前半通過、そして5試合連続の無失点での前半通過となる。

非保持基本形の表記は難しいが、便宜上4-5-1とする。今後"あの日の4-5-1"という言い方をすることはおそらくないので何でもいい。4-3-3といえばそうだし4-4-2といえばそう。

最優先に対応した箇所は下記

①クロースに左ハーフスペースから配球させない
②ヴィニシウスのドリブルを開始させない
③アセンシオとバルベルデのマーク受け渡しを適切に行う
④中盤のスライドでライン間の縦パスを封鎖する

ゾーン1の配置から見ていく

グリーズマンが最前線。基本的にはジョレンテがその同列付近に立つ。この2人の役割は大きく異なり、グリーズマンはCBから中央ルートの配球を見張り外回りを選択させること。一方のジョレンテは、マドリーの左ハーフスペースの出口に立ち、①の対応。クロースに適切な圧力を与えることをタスクとした。
後ろは4-4のブロックを形成。中盤のイメージは、サウルorコケはクロースと並列まで落ちてくる選手(主にセバージョス)を見張りながら④の中央ルートを閉じる。右のバリオスはナチョにボールを持たせることは許容しながらジョレンテの真っ直ぐ後方エリアに立ち、②の対応を念頭に置き、ヴィニシウスがクリーンにボールを受ける選択肢を減らしながらこのサイドにベンゼマが関わってくる動きを見張った。先に言っておくがバリオスは非常によくやっていた。凄い。
一方の左側、カラスコはボールを触りに降りてくるバルベルデ&アセンシオを気にするよりも右SBカルバハルの立ち位置を基準に守備位置を決めるランデヴー方式。この左右差でゾーン3が5バックに見えるタイミングがあったが、別にどの列に何人いるかはこの日の守備配置の主題ではない。ここでカラスコが落ちていくアセンシオについていってしまうとカルバハルをヘイニウドが見る形になり、これはやらないように設定した。③の対応をエルモソ&ヘイニウドの2人が迷いなく遂行するために、カラスコはカルバハルのマークを優先した。最終ラインの枚数は問題ではないし、4だろうが5だろうが対応できるようにこれまで積み重ねてきている。アトレティコ・マドリーはそのようにできている。ちなみにバリオスが良くやっていたと言ったのは強度や圧力の意味ではなく4-4-2、4-5-1、5-3-2、5-4-1を行ったり来たりする配置の中で適切に自身の役割を認識して動き続けていたことに対してである。ボールプレッシャーに行く際に都度後方の人数バランスを確認していた勤勉さを高く評価したい。

前半のマドリー側で悩ましかったのはクロースとセバージョスのプレーエリアの分担であろう。クロースが左に近づくとセバージョスが真ん中に移動するような機会が多かったがそれが前進の手段になっていたようには思えず、じゃあセバージョスはライン間に出入りしたら良いのかというとマドリーの左ハーフスペースはベンゼマが出入りするのでこれも渋滞を起こしそう。左SBがナチョではなくアラバ(メンディでも)だったら、アラバが前方に抜けていってセバージョスは左大外に開いて、のような選択だったのかもしれないが、マドリー側にも怪我人とターンオーバーでベストな選手選択ができない難しさはあるのだろう。アトレティコからすればここは助かった箇所である。そしてこれはナチョだけでなくミリトンにも同じことが言えたが、ボールを保持して押し込めているとはいえあまりにも前進しすぎるとジョレンテ、カラスコのロングカウンターを狙われる恐れがあり、マドリーは敵陣に押し込みながらも後方バランスに常に気を配っているように見えた。理想は縦パスを刺してライン間の前向きを作ることであったが、アトレティコの中盤がそのルートを封じていた
次第にマドリーはクロースがCB間に入るパターンが増えていく。

多かったのは、CB(ミリトン)がドリブルで前進してくるパターンである。クロースが落ちているなら出ていってもいいよと。前半の8:15と10:25に2回あった形。アトレティコは上記の優先順位でカラスコはカルバハルをマークし、落ちてくるアセンシオ&バルベルデをサウルが気にしている。そのため、ミリトンのドリブルに対しては警戒が薄くなり、数10m持ち出された。特に10:25の場面ではアーリークロスからピンポイントでベンゼマに合いそうな形を作られている。

あとはPA角付近でアセンシオが内側に侵入しながら左足を振った8:50の場面も危険ではあった。アトレティコは撤退時にはカラスコがカルバハルについていく動きと同様、右側ではジョレンテもある程度ナチョについていく対応があった。モリーナをヴィニシウスの対応に集中させるためにナチョには別の人がついていく、という選択が主であった。ダブルランデヴー作戦と名付けよう。
この対応の結果として何が起きるかというと、PA前正面のスライドが間に合わなくなる。そりゃそうだ。6-3-1みたいな立ち方だし。すると何が増えるか。そうです。ミドルシュートです。

マドリーは特に後半になってこの狙いを共有するようになる。一番効果的だったのは大外にボールを進めてアトレティコ守備陣を深く押し込み、PA角にボールを戻してアトレティコの中盤をボールサイドに引きつける。そしてスライドが間に合わなくなる逆のハーフスペースにボールを送り、ミドルシュート。この形を幾度となく繰り返され、特に数的不利になってからはわけのわからない本数のシュートを浴びることとなっていった。


●許容と共通認識
まとめると、アトレティコが許容していたのは下記になる。

・ミリトンのドリブル前進
・アセンシオの得意な角度での侵入
・ミドルシュートの雨霰

これらの脅威に晒され続けた。特にコレアの退場後。しかしこれらは、シメオネの許容の範囲内である。断言する。
どんだけ沢山許容すんねんという話かもしれないが、アトレティコは許容していた。凄いよね。
繰り返しになるがアトレティコが警戒し、絶対に再現されないために準備した対応はあくまでも

①クロースに左ハーフスペースから配球させない
②ヴィニシウスのドリブルを開始させない
③アセンシオとバルベルデのマーク受け渡しを適切に行う
④中盤のスライドでライン間の縦パスを封鎖する

の4つである。そしてこの4つは概ね遂行された。ヴィニシウスとベンゼマにPA内でワンツーされるくらいならミリトンに何m進まれてもいい。アセンシオに左足を振られてもいい。それは致命傷にならない。そんな選択ができたのは、この日のアトレティコの強さである。それには何より、”モリーナなら90分耐えられる”というチャレンジが必要で、そのチャレンジに試合を賭ける覚悟が必要であった。

この試合を見て、思い出していたのは20-21シーズンのCLチェルシー戦であった。1stレグ、アトレティコは終始6-3-1で撤退し、無様にボールを握られ続けた試合であった。あの原因は、ピッチ上のどこにも対人の優位を生めなかったこと、そして「対人の優位を生めない試合だ」とシメオネが判断したことにあったんだなと。今のチームは、もう違うんだな。ヘイニウドは、モリーナは、90分間相手のWGを上回り続けることができる。だからアトレティコは自分から守備配置を決めることができる。レアル・マドリーに対しても、である。チームは、積み重ねているのだなと実感できた。"モリーナが止めます"という形を選べることは、間違いなくあの日にはなかった強さだ。

さて、とはいえ相手はレアル・マドリーである。ピッチ上でボールを握っているのはあくまでもマドリー。
特に厳しかったのは上記のミドルシュートを連発されるケースで、しかも狙ってくるのはバルベルデやセバージョスであり、後半に至ってはモドリッチとチュアメニもいて凶悪だった。それでも引き続きヴィニシウスに突破を試みられるくらいなら。という気持ちで設計した守備対応であった。最近何度も指摘しているがエリア外のシュートはオブラクが止められる、くらいの気持ちで設計している今の守備対応はそれなりに居心地が良い。心臓に悪いが大概は止められるし、現にこの日もエリア外からの得点は許さなかった。これでいい。入ったらしゃーない。「あの若林くんが・・・?」という話です

ナトゥレーザに決められた時は驚きましたね


●攻撃の選択肢
攻撃について。中央にグリーズマンを置いて構築の逃げ道にする形は最近の試合と変わらないが、当然違うところはもう一人のFWがいないメンバー構成だったこと。
中盤の選手が多かったこともあり、プレス回避はこれまでの試合通り、あるいはそれ以上に効果的に繰り返した。特にコケ、エルモソの貢献が素晴らしく、グリーズマンか両翼のカラスコorジョレンテに素早くボールを届ける仕事を正確に行った。
これでマドリーのプレス網を掻い潜るところまでは無理なく達成できた。課題は守備ブロックをセットされた後にどのように侵入するかで、シンプルにFWの枚数が少なくて難しかった。まあある意味これも最近の試合の前半の通りであり、スタメンを見た時点で予期できたことでもあり、驚きも失望もない。

攻撃で準備していた形は

①カラスコのアイソレーション
②グリーズマンのライン間タスク

の2つ。

①は当然、カラスコが試合に出る意味はこれなので常に狙っていた。この日のソリューションとしては、サウルがミリトンのポジションまで進出していくことで、カラスコvsカルバハルの1vs1を生むというもの。

見慣れているがサウルの縦挙動は本当に凄い。そして最終ライン付近でも中盤付近でもトップポジションでも普通にプレーする万能性はなかなか見られるものではない。それであのネガトラ性能である。サウルを好きだからこそ、もっと有効に活躍できるチームがあるのかもなと思う最近である。

さて、マドリーは例に倣って前線プレスの諦めが速く、アトレティコのプレス回避が効率よく機能しているのを確認すると前方の矢印よりも撤退を早めていった。そのため、カラスコの勝負するスペースは前半の中ではあまり生み出せず。ヘイニウド、サウルと作るトライアングルが侵入路を見つけることができず、ヘイニウド負傷後にエルモソが関与するようになってからもなかなか切り崩すには至らなかった。早めにミリトンにイエローを出させたのは良かったんだけどね。
また、左サイドを押してから中央を経由して右側、ジョレンテ&モリーナでの背後取りが鉄板になるアトレティコだが、この日はモリーナの攻撃ポジションがヴィニシウスの立ち位置に強く影響され、ジョレンテ個人軍でナチョとリュディガーをどうにかしてくださいという迷宮入りタスクとなっていった。
それでもジョレンテは前半終了間際に即時奪回に反応してバリオスのスルーパスで決定機を作りかけたのは見事。バリオスはこのパスを通すことができれば3月の代表入りが見えたシーン。シメオネもずっこけた。

もう一つはグリーズマンのライン間タスク。この日はグリーズマンしかFWがいないにも関わらず、マドリーの最終ラインの立ち位置を完全に無視してクロースの両脇まで自由に降りていったグリーズマン。

特にこの日はコケ&エルモソのパスフィーリングがずば抜けており、さらにバリオスとサウルが並行ポジションを取ることで何度となく縦パスを受け取った。

これも最近の積み重ねの先。ロストを恐れず縦パスにチャレンジした中央レーンの構築は賞賛したい。上手くやれていた。

あとはもう一枚FWを入れるタイミングでもう一つ先へ進めれば、という練習を45分繰り返したような前半戦であった。そういう前半にセットプレーやカウンターで一点取れたら儲けもんだなあと思いながら見ているが、甘いだろうか。ただ、新たなチャレンジを試合の中で繰り返して後半にブーストを掛ける戦いは今のチームの精一杯であろう。そういうものだと受け入れていただきたい。

●交代の手立て
この試合で惜しむらくは、能動的な選手交代の選択肢を持てなかったことである。能動的に交代できない、となると15-16のCL決勝マドリー戦をどうしても思い出してしまうが、まあそんな日もあるよねという。この日の試合は不可抗力もあった。

まずは前半に大きなアクシデント。ヘイニウドが右膝を捻ってしまい、23分に無念の負傷交代となった。右膝の前十字靭帯断裂の重症で今季中の復帰は絶望となった。
昨年1月の加入以降、その対人性能と圧倒的なカバーエリアで不安定だったチームの守備を支え続け、一気に中心選手となったヘイニウド。ほぼ休みなくプレーを続けたタフネスも特別な才能であった。突然の加入だったがいなかったら何もかもが崩壊していただろう。これまでの貢献は計り知れない。成し遂げた全てに感謝している。辛い怪我だが復帰までの道のりを心から応援したい。応援しかできないが、応援したい。必ず帰ってこい。

ここでアトレティコはヒメネスを投入し、エルモソをSBに動かした。この日はカラスコが大外を守る設定で、エルモソは対面するアセンシオが左利きだったので縦突破の警戒がそんなに必要なく、特に対応に困ることがなかったのは助かった。それとヒメネスがすんなり仕組みに入れたのも良かった。たぶん先週使っておいて良かった箇所。結局点を取ったのがヒメネスだったのも結果オーライ。

前半で交代機会を一回使ったことも影響し、この日の攻撃的な交代の選択肢は早めに。ハーフタイムに替えた。早すぎるくらい。
ここでの選択肢はバリオス→コレアだった。

想定通り、グリーズマンの前に一人置く。

中盤中央の枚数を減らしたことによって、グリーズマンに直接縦パスを刺せるルートが減ったが、コレアにボールをぶつけてしまう選択肢もできたことで前進を促したかった。あとはコレアに両サイド(特にジョレンテ)が抜け出す形を作る手助けを期待していた。
この交代で、非保持に関しての影響は印象よりは少なかったが、それでも撤退フェーズではやや影響あり。相手最終ラインへのプレス形に変化はなかったが、撤退した時の位置取りがバリオス→コレアでだいぶ前がかりになったことでヴィニシウス、バルベルデあたりがボールを受け取って前を向く形を作り始め、後半開始から10分ほど、マドリーの攻撃が活性化された。

57分の交代はジョレンテ→ルマルで、おそらくジョレンテの怪我の影響。これもポジティブな交代ではなかった。77分にはモラタを入れたがコレアの退場の影響が色濃く、ヴィツェルの投入はコケがイエローをもらっていたこともあり。どの選択肢も結局自発的にラストサードの攻略に寄与するものにはできなかったのは残念。

そんな中でも気合と根性でセットプレーから先制点を奪ったリアクションは見事。ヒメネスはこれまで外し続けていた分の苦しみポイントをここで全て解放。敬礼パフォーマンスはいつもやってたのか突然やったのか、決めたのが久しぶりすぎて覚えてない。

残りの時間はマドリーもより攻撃に人数を割いた。特にカマヴィンガの左SBは圧倒的な危険性で、アルバロ・ロドリゲスの同点ゴールに至ったCKもカマヴィンガの侵入から得ている。やはり多様な得点への道筋を持っていて、それを仕留める18歳をピッチに置いていたことも含めてさすがマドリーであった。アトレティコは逃げ切りに失敗。勝ち越し点への色気を出しながらも数的不利の現状と残り時間を考え、ドローでのフィニッシュを受け入れていった。


●コレアの退場
またも退場。これで公式戦10試合で5枚目のレッドカード。勘弁してください。

おれはご意見板になるつもりはないのでこの手のジャッジに触れるのは得意じゃないが、まあ退場でしょう。プレーに関係ないところで人に肘打ちする人間が許されるルールなんて怖いんだが。こんなのボクシングでも反則です。レッドカードでいいでしょう。そしてシメオネがコレアを庇う発言をしたのも当然です。それ以外どうしろと言うのか。
ただ、じゃあそういう行為はすべからく退場にしてくださいね、というのをちゃんとやってくれなさそうなのがラリーガであり、嘘ついてひっ倒れ始めそうなのがラリーガなのである。難しいね。


●試合結果
ドロー。試合前の想定からすれば1ポイントは悪くない。退場者が出て苦しくなってから逆に先制点を取り、しかし逃げきれなかったので喪失感はある。
狙い通りに後半にブーストを掛けられなかったのはアクシデントもあり、仕方ない面もあった。前半のメンバーで点を取り切るのは引き続き難しいが、非保持バランスだけでなくプレス回避の質も十分に説得力を持たせたのはさすがで、ここ最近の取り組みの先にあったという意味でも喜ばしいことだろう。よくやっていた。

勢いがつきそうなのはマドリーの方である。18歳の新星、アルバロ・ロドリゲスが決めた同点弾はチームに新しい物語を生んだ。アザールとマリアーノを使うより気持ち的にもポジティブでしょう。結果的には翌日にバルサがアルメリアに負けたことで勝ち点差は7。バルサの優勝決定とはならずに済んだ。もう一山ありそうだ。

一方のアトレティコも、3位ソシエダがバレンシアに負けて勝ち点差1まで縮まった。定位置までもう少し。ジョレンテの怪我の状況がわからないがここに来て欠場者が続出し、モリーナとコレアも次節セビージャ戦は出場停止となる。こちらも一筋縄ではいかなそう。
ラリーガは残り15試合。選手達はここを新しい武器を装備するチャンスと捉えてチャレンジしていただきたい。

2/25
サンティアゴ・ベルナベウ
マドリー 1-1 アトレティコ
得点者
【マドリー】'85 アルバロ・ロドリゲス
【アトレティコ】'78 ヒメネス

●ピックアップ選手
ヘイニウド
無念の大怪我となった。これまで幾度となくチームを救った選手を、今度はみんなでサポートしていってあげてほしい。

モリーナ
ヴィニシウスに決定的な仕事をさせないハイパフォーマンス。これで攻撃に転じろというのは過労働すぎたがそれとなくやれていた。走らせればまだ仕事しそうな不思議な魅力が出てきた。イエロー5枚目で次節はようやくのお休み。

コケ
相変わらず強敵相手の方が質が上がるプレス回避でこの日も。チームがボールを持っても常にネガトラを気にする気配りはさすが。

バリオス
やれないなんてこれっぽっちも思っていなかったが、やはりマドリー相手にも"普通に"やれた。あとはチームの仕組みが彼を生かす方向に向かっていくだけ。前半だけで交代したのは悔しいだろうがこの日の仕組みと状況からするとやむを得なかった。

ヒメネス
途中出場となったが、まず良かったのは問題なく左CBのポジションに入れたこと。ちゃんとミーティング聞いてるんだな。値千金の先制弾でヒーローになりかけた。あとは継続すること。

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