確かに見られた先季の積み重ね 1節 アトレティコvsセルタ(A) 2021.8.15

お久しぶりです。
新シーズンの開幕です。

何からお話をしたら良いかと色々思案しつつ、長くなってもアレなので少しだけ前談を

●個人的なオフシーズン
何もしてない
●アトレティコのオフシーズンの情報
あまり追ってない


以上となります。ダメだこりゃ


サッカーに関しては、EUROほほぼ全試合見ましたよ。特に思うところは何もないです。オリンピックも日本の試合を数試合と決勝は見ました。そういえば3位決定戦見てません

アトレティコは、大枠の移籍情報だけしか知りません。

・IN
ロドリゴ・デ・パウル(←ウディネーゼ)
マルコス・パウロ(←フルミネンセ)
・OUT
ビトーロ(→ヘタフェ)※レンタル
ルーカス・トレイラ(→アーセナル)※レンタルバック
ムサ・デンベレ(→リヨン)※レンタルバック


という程度の情報しか。デ・パウル、好プレー集みたいなのYouTubeで見たけどよくわからなかった。思ってたのと違う
あとはネウエンペレス、アリアス、マヌサンチェス、サポニッチ辺りがスカッドに入るかどうかってところでしょうか
正直デ・パウルのパーソナルな情報についても、僕より皆さんの方が知ってるまであると思うので多くは語りません。私は試合のレビューをするだけです。謙虚すぎる

サウル周辺が引き続き騒がしいですが、見守りましょう。シーズンは始まってしまったのでね!


開幕戦の相手は、開幕ダッシュ失敗がお家芸のセルタ。先季終盤の好調を継続できるといいですね。できなそうですけど


●スタメン
さてチャンピオンチームのスタメン(言いたかったのよ)

・アトレティコ
オブラク
サヴィッチ / ヒメネス / エルモソ
コンドグビア / コケ / サウル / ルマル / ジョレンテ / カラスコ
コレア


どういうスタメンでしょうかこれは。
スアレス、トリッピア、デ・パウルなどがベンチに。
フェリペ、エレーラ、フェリックスは欠場。そういえばフェリックス手術してたな


・セルタ
ディトゥーロ
マージョ / アラウホ / フォンタン / ハビ・ガラン
タピア/ デニス・スアレス / ブライス・メンデス
アスパス / ノリート / サンティ・ミナ

GK以外は概ね先季の通りのメンバー。
ムリージョがいなくなったので最終ラインが1枚変わるくらいかな。
左SBに降格したウエスカから獲得したハビ・ガランがスタメン
ちなみにコウデ監督は先季最終節に退場しているのでベンチ外

スタメン



さて開幕戦!


●前半 〜作戦というよりはリソース都合の配置〜

・攻撃
アトレティコの初期配置はトップはコレアとカラスコでスタート。ジョレンテが右WB、サウルが左WB
カラスコが最前線で相手DFを引っ張り、コレアはライン間でボールを受ける形


・よくあった2パターン
エルモソ側から前進する際、よくあった2パターン

選択肢1

その1。コンドグビアが底。ルマルの並列までコレアが落ちてくる

選択肢2

その2。コンドグビアがマークを連れて逃げる。サウルが内へ入り、ルマルが外へ抜ける。

たぶんチームとしてのデザインじゃなくてサウルとルマルのコミュニケーションでやってる事だと思うが。
ビルドアップの局面でコンドグビアがボールを受けるのは難しかったので、サウルが気を利かせていた。彼の特徴が生きていたし、ルマルとの相性も良かった。そして常にギャップに顔を出すコレア。

・ジョレンテの苦悩
一方で、右側。
サヴィッチの球出しの選択肢がほぼジョレンテの足下一択になるんだが、このジョレンテが良くない。
体の向きがもう次のプレーを相手にも伝えてしまうレベルでわかりやすく、何のフェイントもないのだ。技術的にもファーストタッチの置き所が悪くて狙われていた。彼はもう、ただ前に突っ走るだけの方がいいのよ
この日のジョレンテはビルドアップに限らず災難の連続でした


・守備
守備では両翼が吸収される5バック。セルタの狙いも人と人の間を狙った侵入が多いので、5枚で引く形は都合が良い

守備


・コンドグビアの出来
この日はコンドグビアが非常に効いていた。縦パスの回収、対人の対応と申し分なくこなした。もちろんハイボールにも強い。90分間ある程度クオリティを保てたのも良かった。

・よくなかった場面
またジョレンテになってしまうのだが。
ボールとの距離を気にして出ていったが、隣のCB(サヴィッチ)との距離が良くなく、一人で飛び出しすぎた形に。コケが無理を利かせてカバーしたのはさすがなんだが、チョンボだった。

ジョレンテ守備1

良い距離感の撤退

ジョレンテ守備2

サイドチェンジに対してジョレンテが猛然とプレス。
味方のスライドが追いつかず、ギャップをノリートに使われる


●前半終了
ベストメンバーを準備できた開幕戦ではないが、先季の積み重ねなのか、各選手が期待役割を実行してチームとして成り立っていた感。全体的に点を取るにはもう一人足りない場面が多かったが、その場合コレアがその"もう一人"になってチームを助けた。すっかりエースになってしまったね。


●後半 〜激流を乗り越えて〜

・同点
後半、微妙にビルドアップが安定しないアトレティコ。どこかのゾーンをやられているわけではないながら、アーリークロスをポコポコ放り込まれていた中で57分、ジョレンテが不運なハンド。PK献上。同点。

・勝ち越し
この辺から両チーム、エルモソ周辺を中心にジャッジにヒートアップし始める。スアレス、デ・パウルが交代の準備をする中でアトレティコが勝ち越し。
コレアがCBまでプレッシャーに行ってマイボールに。カウンターをサウルがよく走って、最後はまたもコレア。当たってる。前プレに対して焦ってしまったセルタの最終ライン。後述するが、先制のシーンも同じくアトレティコのプレッシャーがキーになったゴールだった。この2シーンで取り切れたのは大きい


・大荒れ

その後はジョレンテのパスミスでアスパスに決定機が訪れたり、スアレスが倒れたのをキッカケにウーゴ・マージョとエルモソが退場したりと大荒れの試合に。ヒヤヒヤするクロージングながら、何はともあれ開幕戦勝利


●試合結果
開幕から荒れに荒れた試合は何とか2-1で勝利。
戦術的にどうこう、配置がどうこう、というよりも選手それぞれが任務を遂行した試合になったな、という感想。別に今日の配置が今季の基準、という事はないです。
攻撃においては、普段と違うポジションで使われても狙いと役割を理解して動けたのがとても良かった。守備は5枚の撤退のバランスが良く、中盤のスライドで相手の選択肢を限定。問題ない安定感だったかと

審判の批判とかは、どっかで誰かが勝手にやればいい話で。僕の役割ではないと思うので割愛します。(主審の名前はさすがに覚えましたが) 
PKの判定の妥当性も、割愛します。
僕が話すべきは、こういった内容の試合で取れた勝ち点が何点なのかって事で。3点ですって話です。この試合は。

EURO、コパアメリカに出場していた選手の出場時間をコントロールしながら、3ポイント取れた事、得点シーンには先季からの積み重ねが見られた事を、ポジティブに考えたい。来週のエルチェ戦は久々に、観客のいるホームゲーム。熱く激しく勝ちましょう



8/15
エスタディオ・デ・バライードス
セルタ 1-2 アトレティコ
得点者
【セルタ】’59 アスパス(PK)
【アトレティコ】’23 ’64 コレア


●ピックアッププレー
新コーナーです。笑

・アトレティコの先制点のシーン
前半23分のアトレティコの先制点のシーンを分析!

後方からビルドアップしようとしたセルタ。

先制1

珍しくSBが低い位置でボールを受けてしまった

中盤が全く関わろうとしない中、ルマルがメンデスへのパスコースをカバーシャドウ。コレアとカラスコも複数のコースを消せる効果的な立ち位置。
サウルが正面から保持者のマージョに寄せて、マージョの選択肢は縦に抜けるアスパスのみに。この時点で守備の勝ち。

先制2

エルモソが狙える

インターセプトしたエルモソに対して、即時奪回を狙ってボールに寄せるセルタ。
アトレティコもサウルが近づき、マージョを連れてくる。ルマルが空いた背後を狙って逆襲

先制3

良い得点でした。
狙いを持った守備と、良い距離感の前進。背後を狙ったルマルと、エルモソの正確なボール。
意外とこういうところが、先季からの積み重ねなのかなと再確認できたゴール。


●ピックアップ選手
コレア
早速の2ゴールで勝利に貢献。
得点以外でもライン間に顔を出し、チャンネルに抜け、常にボールに関係した。MOM

サウル
ボールタッチ数は両チームトップの78回。
攻守に渡って効いており、サイドでビルドアップの逃げ道にもなれるし、縦につけるパスも正確。後半には良いランニングから決勝点をアシスト。おかえり。

コンドグビア
立ち位置が良く、ボールへのチャレンジも良かった。球出しの選択肢も◯
90分継続できた事も素晴らしかった

ルマル
サウルとの関係性で立ち位置を替えながらボールを引き出した。先制のシーンはエルモソから縦パスを引き出して相手DFを引きつけるドリブル侵入。

デ・パウル
プリメーラデビュー。ようこそ
投入後はビルドアップ云々という試合にならなかったのでノーコメントとしておく。不安はややある

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