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民間の宇宙産業

 アメリカの民間ロケット「クルードラゴン」が、日本時間11月16日午前9時27分に打ち上げられ、17日午前1時過ぎ、ISSとのドッキングを成功させた。
 この成功は、民間ロケットの打ち上げ成功ということで、世界を驚かせた。これで民間も宇宙産業に入れるという思いは誰もが持ったと思う。そのクルードラゴンのことで記事1つ書けそうだが、今回は別の話題にしよう。

 民間の宇宙産業は、今はクルードラゴンを打ち上げたスペースX社にしかあまり焦点が当てられないが、陰ながら頑張っている会社もある。それを今回は2社紹介しよう。

 まず1つ目。
 スペースXと競って宇宙船を製作しているアメリカの航空会社の大手、ボーイング社である。

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「ボーイング宇宙船「CST-100 スターライナー」、有人打ち上げは2019年に延期の可能性」より

 ボーイングは商用有人宇宙船であるCST-100スターライナーという宇宙船を開発中である。
 2019年12月20日に軌道を外れて失敗してしまっているが、立ち直れば史上2回目の有人宇宙飛行成功の会社となるかもしれない。

 2つ目はホリエモンの愛称で親しまれている堀江貴文氏が関係している会社、インターステラテクノロジズである。
 この会社は、「MOMO」呼ばれるロケットを開発している。このロケットが宇宙に到達したのはまだ3号機のみで一度しか成功していないが、問題を解決して安定して打ち上げられる日が来て欲しいと思う。

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「観測ロケット MOMO|インターステラテクノロジズ株式会社 – Interstellar Technologies Inc」より

 以上、2つの会社を紹介した。これら以外の会社にも、宇宙産業に介入しようとしている会社がまだまだたくさんある。気になったら調べてみて欲しい。
 僕は、これらの会社に期待し、「宇宙産業=国が主導して行う」という常識が覆る日が来てほしいと願っている。

〈参考〉
野口さん搭乗「クルードラゴン」打ち上げ成功 民間主導の有人宇宙船の運用本格化(毎日新聞)
「クルードラゴン」がISSに到着、ドッキング 野口さん「困難『全集中』で乗り切ってきた」(毎日新聞)
Boeing:商用有人宇宙船CST-100スターライナー(ボーイング社)
ボーイングの新型宇宙船、実験失敗 軌道外れる(日本経済新聞)
観測ロケット MOMO(インターステラテクノロジズ株式会社)
MOMO (ロケット)(Wikipedia)

S.K.(生徒編集委員・中学1年)

Photo by SpaceX on Unsplash

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