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【エクストリーム登校】最後のアオハル編②登校前に競馬場と運河に行ってみた

 新感覚・青春アクティビティ、エクストリーム登校。
 クラスでのたわいもない会話から生まれ、2021年度獅子児祭の一コンテンツとして発信されてきたANNEXお馴染み企画だ。
 始動から11ヶ月が経ち、もはや僕らの人生の「青春」と呼べる時間も残り少なくなってきていた。
 こうして、僕らの青春に有終の美を飾るために、「【エクストリーム登校】~最後のアオハル編~」が開催された。
 今回は、その第二回である。

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 今回の旅の友は、中学2年からのクラスメイトであるY氏。2021年4月に開催した「湘南満喫編」、7月に開催した「デカい編」に続いて3度目の同行。
 「最後のアオハル編」の募集をかけ、Y氏に今回の目的地について相談してみると、「競馬場に行きたい」とのこと。彼は某大人気競馬育成ゲームにハマっているそうで、現実の競馬場を一度目にしたいようだ(?)。実は筆者も競馬場のファンファーレを気に入っている節があり、行程に組み込むことを即決した。

 出発は午前4時。乗り継ぎの関係で最寄りの小田急線ではなく、家から30分程かかる京王線の駅へ徒歩で向かう。そんな訳で通常よりは早めの出発となった。時間が時間なので、辺りは若干冷え込んでいる。
 午前5時半。JR山手線浜松町駅でY氏と合流。ここから東京モノレール羽田空港線に乗車し、大井競馬場前駅へ向かう。そう。Y氏の行きたがっていた「競馬場」である。競馬場にあやかって か、大井競馬場の改札口は、競走馬がスタートするゲートを模した作りとなっていた。改札口を出ると目に飛び込んできたのは、本物の競走馬。朝の散歩でもしていたのだろうか。カメラを回していなかったのが悔やまれるが、初めて生で見る競走馬に興奮を覚えながら歩を進める。駅から5 分程進むと、大井競馬場の入場口が見える。時間的にも年齢的にも、当然中には入れないのだ が、初の競馬場にY氏も満足のようだ。

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 日の出の時間を迎え、辺りは朝焼けに染まっている。この後は、筆者が元から設定した目的地へ向かう。10分程歩くと京急線立会川駅が見える。赤い電車を京急川崎駅で下車し、川崎駅へ歩く。JR京浜東北線に乗り換え、やってきたのは鶴見駅。
 ここからはJR鶴見線に乗車する。国鉄型の3両編成の電車が、日中は20分に1本ペースでのんびり行き交う路線で、都会のローカル線とも呼ばれる。しかしながら、朝ラッシュはこの路線でも例外ではない。様々な行き先の列車が、4~7分という間隔で頻繁に運行される。今回乗車するのは、海芝浦行。ご存知の方もいるかも知れないが、この駅はある種の秘境駅として有名なのである。
 電車は10分程で海芝浦駅に到着する。扉が開くと、目の前に広がった光景は……

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 本当は日の出の時間に訪れたかったのだが、日の出に間に合う電車がなく断念。それでも、水面に映る朝日は、いかにも写真映えスポットである。さて、先程、この海芝浦駅を「ある種の秘境駅」と紹介したが、その秘境要素は改札外にある。実はこの海芝浦駅は、超有名企業「東芝」の敷地の一部に位置しており、改札の外は東芝の私有地となっている。つまり、一般客は改札外に出られないのである。ただ、改札外に出られなくても、ホームに広がる景色に見飽きることはない(Y氏は5分程で帰りたいと言ってきたが)。

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 15分程滞在し、海芝浦駅を後にする。いつもの日常が待つ、東京方面へ向かう。通勤ラッシュとは真逆の上り電車、鶴見行はガラガラだ。

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 昨年12月、本企画の発案者であるへいすてぃ氏と江ノ島に赴いてから、1年の月日が経った。時の流れを感じる。神社巡り編、湘南満喫編、デカい編。そして今回と、全5回に渡って実施して来た「エクストリーム登校」。そんな非日常体験も、若干の寂しさを覚えながら、電車は進んで行く。鶴見駅から京浜東北線で品川駅へ。山手線に乗り換え、大都会渋谷に到着。日常へ戻ってきた実感が、一気に湧いてくる。間も無くして学校に辿り着いた。

 個人的には、何か別の形でもこの企画が受け継がれて欲しい。こんなことをする物好きな後輩の登場を期待している。

K.W (へいすてぃの片腕) (高校2年)

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