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【エクストリーム登校】登校前に湘南を満喫してきた〜後編〜

第3弾となるエクストリーム登校の舞台は湘南。
全6チームがそれぞれくじ引きで決定した別々の目的で湘南に集う。本編は獅子児祭を通してお伝えするとして、学友ANNEXではそのなかから、「湘南モノレールに乗車」するチームの様子を前編、「海岸でビーチフラッグス」をするチームの様子を後編としてお届けする。

午前3時50分、布団から出る。
いつもは2階にある自分の部屋で寝ているのだが、アラーム音で家族を起こさないために今日は1階のリビングで寝泊まりだ。過去に始発に乗るためにリビングで睡眠をとったことは何回かあったのだが、やはり就寝場所がいつもと違う特別感は心が躍る。今回のエクストリーム登校でも午前4時30から出発できるルールは変わらないのでその時間に家を出た。

前回は2月末に行われたこともあって、この時間はまだ日が昇る前の夜とさほど変わらない景色だった。しかし今回は4月中頃に行われたため、既に辺りが日の光に照らされ始めていた。暗いのがが苦手な僕にとってはありがたいと思いながらも、遅刻すると今回ペアとなったM.S君に申し訳ないので急いで家を出る。多少明るくなっているとはいえ、やはりこんな早朝に外を出歩くのは未だ慣れない。気持ちの高揚と不安の入り混じった感情を抱えながら夜道を急いだ。

最寄りの駅に到着した後、急いで始発に乗り込みまずは藤沢駅へと向かった。和泉多摩川駅と登戸駅を結ぶ橋を渡る途中で日の出が見えたのだが、やはり昼間に見る太陽とは比べ物にならない程美しく、古代では再生の象徴とされたのも頷ける。
今回のエクストリーム登校はより多くの場所を巡りそのポイントを競うのではなく、チームごとに指定された方法で湘南を満喫する(僕のチームは江ノ島の浜辺でビーチフラッグを行うことだった)ことが趣旨だったので正直に言うと訪れる場所が少なく、移動時間は暇だったため英単語帳を覚えながら時間を潰した。

そんな感じで呑気に過ごしていると藤沢に到着した。その後は小田急江ノ島線に乗り換え、片瀬江ノ島へと向かう。
江ノ島について少し待っているとペアを組んだM.S君が来た。浜辺に向かう様子を動画に収めながら歩いていると、朝日に照らされた湘南の海が視界に飛び込んできた。

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その美しさに気を取られながらも速やかに本来の目的であるビーチフラッグの準備を行う。尚、本物の旗を用意する余裕はなかったので今回もペットボトルで代用させてもらった。

そして始まったビーチフラッグ対決の第1回戦目、結果は引き分けだった。というのも、2人がほぼ同着だったのでフラッグが倒れたのだ。これでは動画的に面白くないと思いもう1回行ったが、やはり引き分けだった。

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しかし残念がってもいられない。この企画はあくまでも登校であるから遅刻は許されないため、滞在時間は15分程しかないのだ。
対戦直後のため息が上がっているなか、マスクで呼吸をしにくいという最悪のコンディションで直ぐに片瀬江ノ島駅に戻り小田急線に乗り込む。
江ノ島から藤沢駅まではまだ空いていたのだが、それから先はそうもいかなかった。普段なら起床後まもない時間だが、中央林間までの車内には多くの生徒や社会人で溢れていた。
中央林間からは田園都市線で三軒茶屋まで一本なので車内の席に座り朝の睡眠不足を補った。その後は足早に学校へ向かい、無事に時間内の登校を完了した。
本企画の主催者で前々から学校で待っていたH.S君によると一着だったようだ。

以上が僕のエクストリーム登校記録だ。
今まで自分の実体験を読者が実感できるように文章に起こすという体験をあまりしてこなかったのでその様なことに慣れてなく、過去の生徒たちみたいに洒落た表現を使うような真似をあまり出来ないのが悔やまれる。このような拙文に耐えてここまで読み進めてくれた読者の皆様には感謝してもしきれない。
ここまで極端でなくなくてもいいので、この企画に出会ったことが日常の中にちょっとした非日常を見出すきっかけとなれば嬉しい。

(5年 Mr.salt)

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