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ANNEX編集室

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世田谷学園「学友ANNEX」の生徒編集委員による記事を上げていきます。中高生の目に映る様々な世界の姿をお楽しみください。
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#登山

【インタビュー】文化祭実行委員の「すごい」生徒に話を聞いてみた!⑤

こんにちは、ふぃくすちゃです。 9月に行う予定だった獅子児祭、延期され遂に11月27、28日が訪れました。 このようなコロナ禍の中、他校ではあまり類の見ない来場者を入れてのオフライン開催、去年に引き続きオンラインの開催と、予約制で一部生徒しか登校しないという異例の形でしたが、このように開催できたこと先生方をはじめ、たくさんの方にただただ感謝の気持ちでいっぱいです。 いや〜長かった 8時下校の日々、家に帰っても仕事と、ハードな日々から遂に解放される、嬉しいことのように聞こえ

僕が山に登る理由〜その「つながり」を愛して〜

 生茂る草木を抜け、額をぬぐい顔をあげると、そこが頂上だった。西方面には雄大な富士山が、東方面には都心部や横浜、鎌倉が見下ろせる。 「ああ、つながってる。」  東京も、富士山も、ぜーんぶ、繋がっている。  その向こうには熱海、御殿場……。ずーっと、繋がっている。  東京人は普段、東京を孤島であるかのように、他から切り離して考えてしまっているのかもしれない。そう思えるくらい、あの景色は、僕にこの世界の「つながり」を感じさせた。  そして数時間後、夕闇に飛び出すと、そこはま

丹沢の男

「丹沢の男」に付き従い、神奈川県の丹沢山地へやってきた。山岳趣味のフォトグラファー(兼ビデオグラファー(?))も同伴だ。 秋の風が吹き始める9月、都会を背にしてザックを背負り、足を進める。丹沢の男はもう何度目かも分からないほど来ているというが、自分自身も既に2回登ったことのある山であり、勝手は分かっているつもりだ。 空は澄み渡っていて、涼し気な風が吹く。清々しい気分で初めのピークに到達できた。 丹沢の男は冷静だ。こんなに晴れ渡る空を前にして、天気予報を調べだした。これから

ひと夏の奥多摩

早朝に家を出て友人と三人で奥多摩に赴いた。 コロナウイルスの感染拡大で「特別な夏」に位置付けられているこの夏は合宿や旅行はおろか、在学中最大の行事であるカナダ研修もなくなってしまったので、日帰りで奥多摩・浅間嶺への登山を計画した。 大岳山には昨年訪れていていたので武蔵五日市方面へは二度目だったが、麓にある東京有数のエコツーリズムの名所・払沢の滝での撮影はなかなか新鮮そうに思え、朝から心を躍らせていた。 拝島から乗り込んだ青梅線の車窓からは、サマーランドの観覧車を遠目に、多摩