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中高生エッセイ集

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世田谷学園の中高生によるエッセイ集。
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記事一覧

【エクストリーム登校】「デカイ」編〜後編〜

第4弾となるエクストリーム登校、テーマは「デカイ」。 登校前の時間に、全5チームがそれぞれの思う「デカイ」スポットへ赴く。高いのか、広いのか、どんな「デカさ」なのかは各チームの解釈に任せてみた。 本編動画は獅子児祭を通してお伝えするとして、学友ANNEXではそのうち2チームを前後編に分けてお伝えしよう。 ーーー こんにちは、Mr.saltです。 エクストリーム登校紀行文シリーズ、今回は今までと趣向を変えまして、僕とパートナーM.S君の対談形式でその活動を振り返っていきた

【エクストリーム登校】「デカイ」編〜前編〜

第4弾となるエクストリーム登校、テーマは「デカイ」。 登校前の時間に、全5チームがそれぞれの思う「デカイ」スポットへ赴く。高いのか、広いのか、どんな「デカさ」なのかは各チームの解釈に任せてみた。 本編動画は獅子児祭を通してお伝えするとして、学友ANNEXではそのうち2チームを前後編に分けてお伝えしよう。 ーーー 僕らの設定したエクストリーム登校の舞台は横浜。今回は「デカい」がテーマなので赤レンガ倉庫とランドマークタワーに行くことにした。 前回、前々回と同様、始発の電車

【エクストリーム登校】登校前に湘南を満喫してきた〜後編〜

第3弾となるエクストリーム登校の舞台は湘南。 全6チームがそれぞれくじ引きで決定した別々の目的で湘南に集う。本編は獅子児祭を通してお伝えするとして、学友ANNEXではそのなかから、「湘南モノレールに乗車」するチームの様子を前編、「海岸でビーチフラッグス」をするチームの様子を後編としてお届けする。 午前3時50分、布団から出る。 いつもは2階にある自分の部屋で寝ているのだが、アラーム音で家族を起こさないために今日は1階のリビングで寝泊まりだ。過去に始発に乗るためにリビングで睡

【エクストリーム登校】登校前に湘南を満喫してきた〜前編〜

第3弾となるエクストリーム登校の舞台は湘南。 全6チームがそれぞれくじ引きで決定した別々の目的で湘南に集う。本編は獅子児祭を通してお伝えするとして、学友ANNEXではそのなかから、「湘南モノレールに乗車」するチームの様子を前編、「海岸でビーチフラッグス」をするチームの様子を後編としてお届けする。 4月20日僕はいつもより随分と早い4時台に起床した。「エクストリーム登校」をするためである。第1回の神社を巡った時とは違い、家を出るともう辺りは明るく、冬が終わったことを実感した。

【エクストリーム登校】〜登校前に神社お参りしてきた〜(後編)

前編はこちら↓ (文:M.S・高校1年)  朝、4時30分、家を出た。外は思いのほか寒くはなかった。これからの道中で何が起こるかわかわない好奇心と不安でいっぱいで、寒さなどはこれからしばらく忘れるのであった。ふと見上げると満月に近いおぼろ月が見えていた。  目的地である神社までの道中人3人と猫一匹しかいなかったので、少し寂し気だ。最寄駅近くの踏切を通り過ぎる時に、違和感を抱いた。というのも、まだ始発の電車さえ到着していないのに、なぜか信号が緑色でなく黄色であったのだ。理由も

【エクストリーム登校】〜登校前に神社お参りしてきた〜(前編)

 前回の【エクストリーム登校】「登校前にビーチフラッグスやってみた」は予想以上の反響を頂いた。  登校前に何らかのアクティビティをこなし定刻に登校するこの「エクストリーム登校」。最近流行りの「エクストリーム出社」にあやかって始めたものだった。  前回の挑戦をきっかけにして友人たちも興味をもってくれるようになったので、参加希望者を集め、クリスマス当日に第2弾のエクストリーム登校を企画していた。しかし、コロナ禍で学校が休校となってしまい、その計画は全て先送りに。そして今回、新

僕は「趣味」という救世主に救われた

皆は、誰か、また何かに助けられたことはないだろうか。そして、そんな経験があるから、その人の存在、またその物の存在が大切になっている、自分には大切なことになっているということはないだろうか。 自分にしか見えない価値があるもの。そんなものが、この世にはいくつも存在する。 その中の一つには、人によって個性がある「趣味」がある。僕はこの趣味というものを、楽しみであり、また時には救世主だと思ったことがあるのだ。今回はその話をしたいと思う。 僕は現在、趣味をいくつか持っている。自分の趣

第一志望に合格率80%で落ちた話

 いわゆる「御三家」や「筑駒」、「海城」などの学校の滑り止めとして受ける人が多い、中高一貫校「世田谷学園」ですが、何を隠そう僕は第一志望でした。  二月一日、二日、四日と行われる世田谷学園の入試。  上に書いたように滑り止めで受ける人が多くなる二日、四日は一日に比べて偏差値が上がります。  先に結果を書くと  二月一日は世田谷学園を受験し、不合格でした。  二月二日も世田谷学園を受験し、合格しました。  二月三日には國學院久我山のSTを受験し、STは不合格でしたが、一

「未来マッハ君」の述懐

 教育と探求社が主催している探求学習プログラム「クエストエデュケーション」に参加した。僕自身、そのまとめの活動に位置付けられた「クエストカップ」にも参加させていただいた。今回はその経験をお伝えしていきたい。  「クエストエデュケーション」は「日本最大規模の探究学習プログラム」であり、今回僕らは協賛企業に対して新事業を提案する「コーポレートアクセス」に参加した。数年前から学校で参加していたこのプログラム。今年度も高校1,2年生の希望者で取り組んだ。  活動全体を通じたコンセプ

地下鉄vs俺たちの足

地下鉄で行くか、自分の足で行くか。 東京の地下鉄に乗っていると、どちらの方が速く目的地へ到着するのか、疑問を抱くことがある。 あなたはどちらが速いと思うだろうか? 場所によっては走った方が速いのか。それとも、やはり途中で地下鉄に追い抜かれてしまうのか。 2020年の終わりを前に、4人の高校生がこの疑問に答えを出そうとしていた。 ーーーーー 【走者】 ○M.S  (高一 水泳部 鉄道好き) ○ワダポッシブル  (高一 マジック同好会 自称「10km40分」男。) ○へい

俺らと半沢の昼休み

「新型コロナウイルスが流行する中、「学校に行きたくない」と思ったことのある小中高生が3割に上ることが、国立成育医療研究センターが9~10月に行ったアンケート調査でわかった。センターは感染への不安や学校行事の中止などが影響したとみている。」  「コロナ禍「学校に行きたくない」3割…感染不安・行事中止が影響」(読売新聞オンライン)  「学校に行きたくない」という子どもが増加する中、世田谷学園のとあるクラスの生徒たちは「学校に行きたい」と言わんばかりに、毎日心を踊らせて登校するよ

民間の宇宙産業

 アメリカの民間ロケット「クルードラゴン」が、日本時間11月16日午前9時27分に打ち上げられ、17日午前1時過ぎ、ISSとのドッキングを成功させた。  この成功は、民間ロケットの打ち上げ成功ということで、世界を驚かせた。これで民間も宇宙産業に入れるという思いは誰もが持ったと思う。そのクルードラゴンのことで記事1つ書けそうだが、今回は別の話題にしよう。  民間の宇宙産業は、今はクルードラゴンを打ち上げたスペースX社にしかあまり焦点が当てられないが、陰ながら頑張っている会社も

駅伝のすゝめ

 皆さんは駅伝ということを聞くと何を思うだろうか。各チームの選手が走り、ただ襷(たすき)を繋いでいくだけ。そう思う人が多いと思う。だが、魅力は?そう聞かれるとどうだろうか。そこまで詳しく答えられないだろう。今回は駅伝のどこに魅力があるのかをみていきたいと思う。  私が思う駅伝を見ることの魅力の一つは、激しい順位変動だと思う。他の陸上競技、例えばマラソンなどでは一人で走るので順位変動は起きにくい。一方で、駅伝は走力の違う複数の人々が走るので、それぞれの区間で必ずと言っていいほ

オンラインライブの可能性

みなさん、オンライン文化祭は楽しめましたか。 楽しいと思えた人もいれば、対面で見たかったと思う人もいるでしょう。 今見始めたばかりだよという人もいるかもしれません。 コメントは送れても相手の状況が分かりにくいのがオンライン開催の特徴です。 どうしても対面の”つながり“には勝てません。 でも僕はこんな“つながり”もアリかなって思えるようになりました。 *  *  * オンラインの良さを身に染みて感じたのは一ヶ月ほど前のことだった。 今年開かれる予定だったライブイベントは