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【金沢市主催】未来へつなぐ金沢行動会議 第2期レポート「委嘱状交付式&キックオフ会議」


突然ですが、みなさんは自分たちが暮らす街の「まちづくり」がどのように進められているかご存知でしょうか?

選挙で選ばれた市議会議員たちがよりよい街を作るために政策を議論・決定しているのはもちろんのこと、金沢市では若い世代が金沢に愛着を持つとともに、まちづくりへの積極的な参加を促すことを目的として、2022年に「未来へつなぐ金沢行動会議」を設置しました。

会議では「未来の金沢を考える」をテーマに、若い世代の人たちが未来の金沢に対する思いや、住み続けたいまちの姿などについてワークショップを行ったり、アイデアの実践と検証をしたりといった取り組みを行っています。

第1期は2022年、2023年の2年間に渡って実施。第2期となる今回も、若い世代が中心となって実現したい金沢の将来像を思い描き、その実現に向けて行動することを目指します。

第一期は大学生以上の参加でしたが、今期は高校生も対象となり、より幅広い世代が集まりました。

今回は5月19日に開催された未来へつなぐ金沢行動会議 第2期の「委嘱状交付式&キックオフ会議」の様子をレポートします。

未来へつなぐ金沢行動会議は、金沢市都市政策局地域力再生課が主催、株式会社ガクトラボがコーディネーターを務めます。今回の「委嘱状交付式&キックオフ会議」を皮切りに全部で6回のワークを行い、11月には成果発表会、さらに来年には市民向けの活動報告会を予定しています。

村山市長から一人ひとりに委嘱状が手渡されました。参加者たちは緊張や期待の混じった表情で委嘱状を受け取っていました。

委嘱状交付式と市長挨拶

まずは委嘱状交付式を行います。はじめに村山卓金沢市長の挨拶です。

「みなさん第二期にご応募いただきありがとうございます。今期は32人で活動を行っていきます。新たに高校生も加わりましたので、ぜひ若い世代の意見を積極的に取り入れていってもらいたいと思います。

金沢市が若い世代の方々の意見を大切にしているのには、いくつか理由があります。社会人を続けていると、仕事のやり方がある程度見えてくると言いますか、近道ばかりを求めてしまうようになります。ですが、取捨選択されなかった部分や、一見、遠回りのように見えること、社会人が思いつかないようなアイデアのなかにまちづくりのヒントがあると思います。ぜひ会議では年齢に関係なく、みんなで未来の金沢を考えていっていただきたいと思います。第一期での意見はさっそく令和6年度の政策にも取り入れています。建設的な話し合いを進めていってください」と話しました。

続いて、本会議のオフィシャルロゴマークが発表されました。

金沢・行動・会議からとった「K」と、行動を象徴する足を組み合わせることで、卓上の議論で終わらない、実践的な取り組みであることを表現しています。また、地面に見立てた下線は実行への強い意志を表しており、未来へと続くようにつながっています。

市長講話では、村山市長が「『未来を拓く世界の共創文化都市・金沢』の実現を目指して」と題してスピーチ。これまでの経験・取り組みを紹介した上で、金沢市政を取り巻く環境の変化を説明、その上で新たに「金沢市都市像」を策定したとして内容を解説しました。最後に、「『金沢市都市像』を施策検討の下地にすると共に、これにとらわれず自由なアイデアで実現に向けて考えていってほしい」とメッセージを送りました。

第一期の活動がスタート!

さて、いよいよ第一期の活動が始まります!
まずはグランドルールの説明です。大切にしたいポイントはふたつ。

・想像以上の未来へ 枠にとらわれず行動する
・年齢も性別も立場もこえて それぞれの思いをつなぐ

「みなさんは同じ委員です。年齢や肩書き、立場を超えて、つながって行動していきましょう」とコーディネーターの高山さん。アイスブレイクでは「10年後の私」をテーマに自己紹介をして参加者たちは一気に打ち解けました。

参加者それぞれの問題意識や理想のまちづくりについての考えが現れていました。

グループワーク「10年後の金沢について考える」

一つ目のグループワークに進みます。テーマは「10年後の金沢について考える」。
理想の未来や、現在地から逆算して「こうなったらいいな」ということを、自由な発想でどんどん付箋に書き出します。

「テーマパークを作りたい!」「世界中からアーティストが訪れる」「地元の人が街なかで過ごせる」「コミュニケーションの壁がない」「女性が働きやすい」「子どもを育てたくなる街」「チャレンジが当たり前の都市」など、たくさんのアイデア、意見が出ました。

続いて、それぞれのグループで出たアイデアを、以下の5つのカテゴリーにグルーピングします

1 暮らしづくり(福祉、環境、コミュニティ、安心・安全)
2 人づくり(子育て、教育、生涯学習)
3 魅力づくり(文化、芸術、観光)
4 仕事づくり(新規事業、産業振興)
5 都市づくり(都市基盤、交通)

「60秒ピッチ」でチームを結成

次に、具体的に活動を進めていくためのチームを作ります。

自分がやってみたいことを挙手制でプレゼンする「60秒ピッチ」の方法で仲間を募ります。参加者のみなさんはとても積極的で、次々に手があがりました!

実際に出た「やってみたいこと」はこちら。たくさんのアイデアが出揃いました!

・みんなが作家になれる街(人づくり)
・トモダチ都市 観光客、地元民のつながりを作る(人づくり)
・子育て支援 子どもを育てたくなるような街(人づくり)
・若者のチャレンジを促したり、強みが発揮されたりするような「居場所」が金沢に溢れる(人づくり)
・車を使わずに色々なところへ行ける(都市づくり)
・誰もが街に関わっている・街を作っていると実感できる都市づくり(都市づくり)
・散歩したくなる金沢(魅力づくり)
・公園プロジェクト(魅力づくり)
・英語を話せる人を増やしたい(魅力づくり)
・都市から金沢に(仕事づくり)
・若者が自然と集まる仕組みづくり、居場所づくり(仕事づくり)
・仕事とライフイベントが両立できる金沢にしたい(仕事づくり)
・バーチャル体験環境を普及させる(暮らしづくり)
・労働・仕事なしで回る経済システム、インフラ維持システムを構想したい(暮らしづくり)
・高齢者✖️子育て(暮らしづくり)

ピッチの内容を参考に「この人と活動したい!」「このテーマで活動したい!」と感じた机に移動し、テーマごとにチームを結成します。

いよいよチームの結成です!それぞれのチームで改めて自己紹介を行い、チーム名を決定。これからチームごとに活動を行っていくにあたり、役割分担やミーティング日(少なくとも隔週1回、理想は週に1回を確保)を調整しました。

最後にコーディネーターの高山さんから、全体スケジュールと大切にしたいポイントについて説明がありました。

大切にしたいポイントは、以下のふたつ。

・合わせすぎず前に進めていくこと
メンバーを尊重することは大事ですが、それ以上に、短い期間で活動を進めることが優先です。

・高校生も社会人も同じ委員
多様な声を拾い上げること、大切に取り扱うことはとても大事なことですが、あくまで同じ委員。「高校生や若い人の意見を大事にしないと」「相手は社会人だから遠慮してしまうな」といったことがないよう、あくまで対等に活動していきましょう。

第2回(6/23)までに、チームで活動計画を含めた企画書を作成していきます。この間、チームメンタリングを実施するほか、コーディネーターの高山さんによる定期の相談窓口を利用することも可能となっています。

委嘱状交付式のあとの記念撮影。みなさん目が輝いていました!

これから約半年間のスケジュールで活動を行っていきます。
みなさんが思い描いた「10年後の金沢」は、具体的にどのような方策になっていくのでしょうか。

今後の活動の様子もガクトラボのnoteで更新予定なので、ぜひチェックしてくださいね。




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