受験や資格試験の勉強で根を上げるのが早すぎる問題について
みなさんこんにちは!
学習PROJECTの富岡です!
今回お話しするのは、ちょっと耳が痛い内容(笑)。
「受験や資格試験の勉強で根を上げるのが早すぎる問題について」です。
まあ要は、諦めるのが早すぎるということなんですわな。
でもその割合がかなり多いのが気になるところです。
これ、私もよくやってしまうので自戒を込めて言うのですけど、
“想定が甘すぎませんか”
最初の想定が甘いと、「こんなはずじゃなかった」となってしまい、もうそこで修復ができなくなってしまうのです。
はっきりと言えることは、
“勉強はそんなに甘いものではないよ”
ということです。
まあよくある、
「3ヶ月でMARCH合格した勉強法」
「半年で偏差値を一気に伸ばした僕の勉強法」
「E判定から逆転合格した私の勉強法」
みたいなのは、残念ながら自分には当てはまらないと思った方がいいでしょう。
受験でも資格試験でも、真っ当に1年(もしくは1年以上)は見積もった方がいいですよ。
成績というのはそんなに簡単には上がらないものです。
世の中に溢れている教育の情報がダメなものばかりが多いのですけど、その判別がわからない人が多いのです。
だから、
「今のあなたの勉強では成績が上がりませんよ」
「もっと効率的な勉強法がありますよ」
なんていう甘い言葉に引っかかってしまうのです。
とにかくみなさんの不安に漬け込むのが、こうした言説なんです。
そうすると、「やっぱり自分の成績が上がらないのは勉強法が間違っていたからなのかな」と思ってしまう。
ですが、コロコロ勉強法を変えていては上がるものも上がらなくなります。
ここでもう、聞きたくもないであろう本質を突きつけますね。
“あなたに足りないのは圧倒的に量、それも反復である。”
ということです。
嫌ですね、ごめんなさい。でもこれが本質ではないですか?
単語帳とか用語集とか何周しました?
問題集、何回解き直しましたか?
1周とか2周とかが答えな人、正直全然勉強が足りてません。
その段階はまだ走り出しの段階ですよ。
覚えられないですとかよく言いますけど、覚えられるわけないじゃないですか。
1周や2周でものを覚えられるならよほどな才能をお持ちの方でしょう。
私は何を隠そう、覚えるのが苦手でしてね(笑)。
テキストは絶対に10周以上すると「最初から」決めているんです。
最初から決めているので、10周やるまではできるようにならなくてもまあいいかと思っているのです。
英語の音読に至っては一つの文章を30回やります。
長ーい文章題でも容赦なく30回。
英語のリズムと構文をつかみ、前から意味をとるためには音読が不可欠です。
受験生には時間がないのは先刻承知なわけです。
できれば効率よく手っ取り早く成績を上げたいという思いも痛いほどわかるんです。
でもね、勉強はそんなに甘くはない。
これはちゃんと認識しておいた方がよろしいのではないか。
これだけ長い歴史を通じて、多くの天才が出てくる中で、次の文言が黄金律になっているんですよ。
“学問に王道なし”
この重みがわかりますか。
現代になってとやかく効率だのなんだのがポンと出始めている。
全くおかしな話でございます。
しかし実際に短期間で合格を掴み取った人や成績を上げた人がいるのも事実。
そうした人たちの発信を見ている方もおられるでしょう。
ただちょっと冷静に考えてみてください。
本当に勉強が嫌いなら、勉強の発信活動をすると思いますか?
世の中には数多の職業があるのです。
その中でわざわざ発信の舞台を受験に置いている。
彼らは元々、勉強が本当に嫌いで嫌いでしょうがなかったのでしょうか?
私は違うと思っています。
何かの拍子に成績がガクッと下がったりするなんてよくあることです。
それは勉強が好きであっても。
ある程度下地がある人ならそこから短期で成績を上げるなんて造作もありません。
それでも、一つのストーリーを作ることができてしまうのです。
「たった3ヶ月でMARCHに合格した勉強法」
「半年で偏差値を15上げて国立大合格」
さあ、見え方が変わってきましたかね。
ブーアスティンの言葉を借りるならこれを「擬似イベント」というわけであります。
まあ要は魅力的にストーリー仕立てをするわけです。
「過去の自分はこんなにダメだった。それがこんなきっかけがあり急成長した。自分にもできたんだからあなたにもできる。」
といった具合に。
昨今の受験生はややもすると、こうした擬似イベントに踊らされすぎているなと感じています。
情報がこれだけ溢れている世の中ですから無理もないのですが。
教育の素人でも、ちょっと上手くいった人がいるとそれっぽく発信できてしまう。
大事なことなのでもう一度います。
“あなたに足りていないのは量です。特に反復です。”
最初の時点で想定を甘くすると、成績が伸びないショックがどんと押し寄せてくるのです。
そもそもの心構えができていないと、その衝撃に押しやられてしまいます。
もちろんラクしたい、効率よく行きたいというのは決して悪いことではありません。
それによって人類は進化したといっても良いですから。
基本的に人間は怠け者ですからね(笑)。
でもどうしても、勉強だけはそれをやっちゃいかんのです。
その点でやはり勉強というものは他の物事と一線を画すものだと思うのです。
そういう存在が一つはあってもいいと思います。
すぐに手に入るものは誰でも手に入れられるのです。
あなたが挑戦しているものは受験だったり資格だったりするわけです。
誰もが手に入れられるものだと困っちゃいます。
とにかく最初の想定を甘くしないこと、これが大事です。
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