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デリカがロシア軍に囲まれる

◆2023年6月6日(火)

今日こそはロシアに入国します。
9時オープンの税関窓口の前で8時30分から待機。

昨晩はゲート内で車中泊したのを職員も知っていたようで特別にオープン10分前に建物の中に入れてくれた。

昨日と同じ個室に入って税関職員に早くしてくれとプレッシャーをかけまくる。
しつこく言いまくってたら個室から出てけと言われてしまった。

それにしてもこの建物中は寒すぎる。
なにもこんなに冷房を入れる必要ないだろうに。

結局すべての手続きが終わったのは16時過ぎ。
車内の荷物チェックはノールックアセスだった。

昨日もらったチケットにスタンプを押してもらってモンゴルを出国。
モンゴル出国ゲートからロシア入国ゲートまで26キロの道をひたすら運転。
ここは緩衝地帯のような役割を果たすのかな。
距離メーターを確認するとモンゴルで約2000キロも走っている。

ロシア側の入国ゲートに到着したのは17時。
入国カードやら車両情報やらを記入して職員に提出。
すべてロシア語で記入に相当の時間がかかってしまった。

ロシア側の税関はかなり厳しかった。
職業・家族構成・過去に軍隊に従事していたことがあるかなど質問攻め。
そしてデリカがロシア軍に囲まれ車内の荷物をチェックされる。
軍人には武器や薬の有無も確認されてまるで圧迫面接のよう。
ボンネットの中も確認されたのは驚いた。

入国手続きに2時間もかかり全てが終わったのは19時。
入国ゲートを通過するときロシア軍に「Welcome to Russia」と言われる。
モンゴルで出国手続きを開始して30時間、遂にロシアに入国できた。

しかしここで終わりではない。
今晩の宿泊先を探す必要がある。

ロシアは監視国家なので入国72時間以内にレジストレーションという外国人登録を滞在先の宿で手続きしなくてはならない。

西に沈む太陽を見ながら目的地の町には40分ほどで到着。
川にはまだ雪が残っている。

車をゲート内に駐車できる良い感じの宿を発見。
レジストレーションを済ませ宿に併設されてるカフェで夕食。
本物のボルシチとピラフを食べて就寝。

(店員さんにボルシチと言っても通じなかった、本場はボーシみたいな発音ぽい)

続く

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