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【人生劇場#40】ゲスト:山下弥桜さん

ー人生劇場ー
10人集まれば、10の生き様がある。
様々な分野の方をゲストに迎え、”人生”について語ってもらいます。
時には質問をしたり、みんなで対話を重ねたり。
そうしてひとつの空間をつくりあげていく、60分のライブイベントです。

こんにちは、人生劇場運営メンバーのときです。

9月14日(火)の人生劇場ゲストは、島前高卒業生の山下弥桜さん。西ノ島出身、現在は沖縄の大学生。

「初めて帰省した時に「やっぱ島だな」って思った。」
島の雰囲気や流れる時間が全然違うなあ、と思ったそうだ。

島で18年過ごしてきた弥桜さんの感じる「やっぱ島だなあ」はやはり、ここにまだ一年半しか住んでいない私とは違うのだろう。

島内生にとっては18年間ずっとこの島で暮らしてきた人も多い。島内生も島を出たあと「いつかまた島に戻ってきたい(暮らしたい)」と思うことはあるのだろうか、と私自身が将来地元に戻りたいという気持ちがあまりなかったため、島内生はどうなんだろうと思っていた。

弥桜さんは元々の考えに「いつかは島に帰りたい」というのがあるそうだ。高校時代に進路を考えるときも「島に帰って何ができるかなー」というのがずっとベースにあった。

もともとウエディングプランナーをしたくて、けれど島にはないし需要もそんなにない。そこで大野さんや、島前出身の東京でウエディングプランナーをしている人の話を聞いてみるなどもしたそうだ。自分の夢と、そして自分が島に戻ってきてからとを、どういう風にしてつなぎ合わせていくのか。高校時代からそれらを着々と進めていった弥桜さん。島前高での高校生活はどのようなものだったのだろう。

「人にもよるけど、本当に自分次第でここでしかできない経験がたくさんできた」
と弥桜さん。「自分次第」というのがとても重要なんだろうな、と思う。
高校生という時間は確かに貴重なものだけど、さらにその時間をこの島で送っていることは、多くの高校生にとって、本当に貴重な宝なのかもしれない。そしてそれは島留学生だけではなく、島で生まれ育った島内生にとってもまた同じことが言えるのだろう。
また、その時間をどういうふうに過ごすか、というのも「自分次第」ということに繋がってくる。

あっという間に3年間は過ぎてしまう。弥桜さんがどのように進路を考えたのかについても聞いてみた。

「私もめっちゃ考えて進路決めて、めっちゃ勉強して大学も選んだけど、でもやりたいことは変わっていくから。なんか重く考えすぎずに、高校生の時の進路選択もちょっと気楽に考えてもいいのかなって、大学生になってから思う。それが一番高校生に伝えたいことかなって。」

今の時点で決めたことでも、環境が変わったり時間が経っていく中で、もちろん変化だってする。今の選択がそのまま将来になるわけでもないし、今の選択をそのまま将来にしないといけないわけでもない。だからこの言葉を聞いて「ちょっと気楽に」の気持ちが大事なんだろうな、と思った。

「この先何があるかわかんないし、結局、将来のことはわからないし」
と弥桜さん。言葉からもやはり、「ちょっと気楽に」の心持ちが感じられる。生まれてからの18年間をこの島前で過ごしたからこそ、この気楽さをもつことができるのかもしれない、と思った。


◯あとがき◯
もちろん他の高校には行ったことが無いからわからないけど、島前高にいると「ちょっと気楽に」の心持ちになりやすいんじゃないか、とも思う。気楽すぎるのもまずいかもしれないけど、そういう心の余裕を持つことができるのもやっぱり、島の時間の流れ方とかが関係してるのかな、と思いました。
改めて弥桜さん、ありがとうございました!

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