見出し画像

【人生劇場#41】ゲスト:竹内勝馬さん

ー人生劇場ー
10人集まれば、10の生き様がある。
様々な分野の方をゲストに迎え、”人生”について語ってもらいます。
時には質問をしたり、みんなで対話を重ねたり。
そうしてひとつの空間をつくりあげていく、60分のライブイベントです。

10月12日(火)の人生劇場、ゲストは島前高校の卒業生である竹内勝馬さん。静岡県沼津市在住。現在は社会人1年目。画面越しにも明るさと気前のよさを感じる、人間味のある方です。

スクリーンショット (29)


自分の感覚への正直さ

大好きな仮面ライダーのTシャツを身に纏い、これまた大好きなラブライブのタオルを首にかけ画面に登場した勝馬さん。一張羅での登場に誇らしげな様子でした。

勝馬さんは、自分の好きなこと・もの・人に関して、本当に楽しそうにお話しされる方で、聞き手も巻き込んで楽しませるようなパワーがありました。自分の「好き」という感覚に正直で、その感覚に従って人生の選択を行っている感じがしました。

以前は自分の好きなものなんて意味がないと思っていたそうですが、心の底から信頼できる人に出会い、自分の好きなものを全てさらけ出せたことで大きな変化があったそう。今では好きなものは全て役に立っていると思うようになったそうです。

勝馬さんみいたに自分の感覚に正直に生きるのって、けっこう難しいですよね。他人に否定される怖さとか、自信の無さから、ついつい自分の感覚よりも、周りから認められやすいほうに流されてしまいがちです。

でも、自分の感覚って、型にはめてねじ曲げることはできても、完全に消失できるものではないですよね。自然に湧き上がってしまうものだから。どうしようもないです。湧いてしまうんだからしょうがない。周りがとやかくできることじゃない。だから、ホントは好きに生きていいはずなんです。人それぞれ感覚は違うから、好きにやらせてくれよという感じで。

どの人間にも等しくなんの感覚も湧かなくなる時がくるから、湧き上がってくるうちは自分の感覚に正直に生きてあげるほうが、みんな気持ちよく生きられる気がします。

社会の中で生きていると、絶対的に思える価値観で溢れていて、そもそも自分の感覚を見つめることすら難しいかもしれません。既にもう自分の感覚を見つめることができて、それに従って正直に生きている勝馬さんは、本当に強い人です。

勝馬さんにとっては、自分の感覚をさらけ出せる人の存在が大きいのかもしれませんね。自分の感覚をまるっと受け止めてくれる人がいると、その後の生き方が大きく変わる気がします。不安がどっと無くなるというか。まぁ、あの人は分かってくれるからいいやみたいな。


人を楽しませたい。ごくごく自然にそう思っている感じ

今回の人生劇場に参加していて、勝馬さんの話の運び方や振る舞いから、「参加者を楽しませたい!」という気概を強く感じました。

会が始まるまでの待ち時間、参加者が退屈しないように自分の部屋にある人形や、ラブライブのタオルを参加者に見えるように画面に映したり、初対面の参加者が会に参加しやすいように自ら質問を振ったりと、参加者が楽しめるような細かい気配りを常にされていた印象です。

どの所作も、意識して行っているというよりは、本当に自然に、呼吸をするように行動している感じで、日々「人を楽しませたい」という意志を持って生活を営んできた、その積み重ねが顕れていました。

そして、この「楽しませたい」という思いは、勝馬さんの人生において重要なテーマであるように感じられました。「楽しませたい」という思いが常に行動や選択についてまわっていて、高校・大学時代にボランティアで開催していたという保育園でのヒーローショーはその最たる例でしょう。現在社会人として働く中でも、その意志を常に持って動いている感じがしました。そして、人を楽しませることが、勝馬さんにとって何よりの楽しみであるようにも感じられました。

見返りを求めることもなく、それがごくごく自然なことであるように、人を楽しませるために行動するってなかなかできることではないですよね。勝馬さんによると、相手の好きなものについての話を真剣に聞くことが、人を楽しませるコツだそうです。少しずつでも実践してみると、勝馬さんのように、自然に人を楽しませて、同時に自分も楽しむことができるようになるかもしれません。


泥臭く、飾らず、バカ正直に

今回の人生劇場で勝馬さんは、高校時代のどうしようもない話から、大学時代のどん底エピソード、そこから這い上がって今に至るまでの経緯など、泥臭いエピソードを、飾らずに、バカ正直に話してくれました。恩人からのメッセージをうけて人目を憚らず涙する場面もありました。人前であんなにも素直に感情を発露できる人はなかなかいません。

自分の色んな面を自覚して、自らを美化せず、なるべくありのままに自分をさらけだそうとする勝馬さんは、人間くさくて、泥臭くて、本当に格好良かったです。自分の弱さをさらけ出すことで、「どんな人間でも大丈夫、なんとでもなる」というメッセージを発してくれているようにも感じました。

自分の弱さを自覚し、それをさらけ出すってなかなか難しいですよね。弱い人間ほど、自分を強く見せようとしてしまいがちです。ヤワな人間には真似できません。

自分を犠牲にしつつも、みんなを笑顔にしながら、救いの手を差し伸べる。勝馬さんはまさにヒーローそのものです。

スクリーンショット (28)

会の最後、島前高校の後輩たちに「悩んだり、迷ったりしたときに気軽に頼ってほしい!いつでも連絡してね!」というメッセージを贈った勝馬さん。こういうまっすぐな言葉を、他者に素直に贈ることができるのはすごいですよね。こういう先輩が身近にいるって本当に羨ましいです。



(文:伊藤亮太)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?