蒲田健の収録後記:横尾忠則さん


日記という形で過去を記して自分の中から外に出しておくことにより、

今ここをしっかり生き切ることに集中することが可能となる。

横尾忠則さんの新刊「千夜一夜日記」

日本を代表する美術家の周りには様々なジャンルの

プロフェッショナルたちが引き寄せられ、交わり、反応が起こる。

本の帯に書かれた鷲田清一さんの表現を借りれば、

この日記は「稀代の、生身の史書」だ。


交友は華やかである。しかし決してそこに安住しようとはしない。

過去に起きたことからあくまで自由であり続けようとする。

とらわれないのだ。守りに入らないのだ。

それが、傘寿をむかえてなお瑞々しい作品を生み続ける力の源なのかも

しれない。


「しなやかに やりたいことを しつづける

             師匠と仰ぐ ネコを真似つつ」


P.S.当日お召しになっていたのは、深いところで気脈が通じていたという

 デビッドボウイのTシャツ。粋でした!


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