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インタビュアー蒲田健の収録後記

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収録後に感じたこと考えたことを語ります!
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2017年1月の記事一覧

蒲田健の収録後記:藤田孝典さん

下流に転落しないために必死に自己資金を貯える、

では本質的に幸福な社会は創造しえない。

藤田孝典さんの最新刊「続・下流老人 一億総疲弊社会の到来」。

流行語にもなった「下流老人」。

遊びほうけていたキリギリスが冬になって食料がなくて困窮したとしても、

それは自己責任なんだから仕方ないじゃないじゃないか。自業自得だよ。

せっせと働いているマジメなアリの貯えを分け与え必要なんてないさ。

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蒲田健の収録後記:塩田武士さん

昭和最大の未解決事件の真相は?

塩田武士さんの最新刊「罪の声」

1985年~86年にかけて劇場型事件のはしりとして日本中の耳目を集めた

“グリコ・森永事件”。法的には時効を迎えたが、犯行に関わった人物たちの

多くはまだどこかで存命している可能性が高い。

そして当然彼らにも家族や知人はいて、知ると知らざるとに関わらず、

巻き込まれた人は存在するはずだ。特に事件発生時子供だった人は、

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蒲田健の収録後記:七月隆文さん

萌えキャラ系のまぶしい表紙にためらってしまったそこのあなた、

食わず嫌いはもったいないですよ。

七月隆文さんの最新刊「天使は奇跡を希う」。

正直に告白しよう。萌えキャラがまぶしい表紙にためらってしまった

オジサンは私だ。絵から予想される内容は、ティーンエイジャーが

主人公の恋愛小説。そこに天使ときたら恐らくファンタジー要素も

ふんだんなはず。

ティーンエイジャーの恋愛小説やファンタジ

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蒲田健の収録後記:佐々木俊尚さん

20世紀のマインドは「上へ」あるいは「外へ」だった。そして、、、、

佐々木俊尚さんの最新刊「そして、暮らしは共同体になる」。

昨日より今日、今日より明日、

どんどん豊かになりたいという上昇志向(=上へ)、

そしてそのカウンターとして枠組みから逃れたいという

反逆志向(=外へ)。

この二つは右肩上がりの経済成長を大前提としているという観点から

表裏一体である。成長が永続的なものならばこ

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