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检查身体 / 身体検査

jiǎn chá shēn tǐ
检查身体

·留学のため北京に到着し、生活をスタートさせる一連の手続きの中に身体検査があった。保健所のようなところだったと思う。予め書いてきた申し込み用紙を持って窓口に行くが誰一人「並ばない」。32年前は誰も並ばなかったのだ。小さな受付窓口に全員が文字通り殺到していた。こちらも負けじと参戦するもなかなか前進すらできない。

やっとのことで身体検査を開始。身長、体重、血圧など順に済ませたが、カーテンで仕切られた最後の場所に入ると医師らしき人が「脱げ」という。聞き間違えたのか、と戸惑う。

「脱げ」
どうやら間違いないようだ。そこは、何と「タマタマチェックポイント」だった。医師はビニール袋に手を入れ、その袋越しの手でつまんで伸ばしたり、球体をニギニギしたり。検査目的は不明だ。触診でわかることなど、個数以外にあるのだろうか。

この赤面モノの奇怪な体験は長いこと誰にも話さずにいたが(妻に話したのも最近)、何と同じ体験をした方に出会った。やはり同じころに中国留学をしていた。

その方によれば、タマタマチェックは外国人だけだったそうだ。そういえば日本人は黙ってニギニギされていたが、欧米系留学生が絶叫していたことは覚えている。

ちなみにその方もタマタマ中国人と結婚していて、その中国人と妻とはタマタマ現職場が同じで、なぜタマタマそのハナシになったのかはわからないが、夫の「检查身体」の話を互いに聞いて大爆笑したらしい。

現在、触診があるかどうかわからない。(いや、さすがに無いだろう)

ただそれ以来、中国土産の鉄球を見るとどうしても思い出してしまうのだ。
ちなみに土産物の鉄球は掌中で転がすと絶叫ではなく、心地よい音がする。


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