実家が地方で自営業をやっている若者の皆さん。今がUターンのチャンスですよ!!
今回のコロナショックをキッカケに廃業する業者さん、地方でも増えるかもしれないなぁ。ボンヤリと思っていました。私の住んでいる地域でも後継者不足で引退、廃業をされる同業者(お宿さん)が毎年数軒ずつあります。
息子(娘)はもう都会に出ちゃってこっちに帰ってきそうにないし
そんな感じみたいです。ハサップやらインボイスやら。パソコンが使えない高齢経営者は商売を続けていけないような状況になっていくのも時間の問題です。そんな中で起こった今回のコロナショック。
観光が主体の我々の地域だと、宿やレストラン、お土産屋さんがやめる、あるいは長期の休業となると、周辺の仕入先、取引業者さんも商売を継続できません。
いつまで続くかわからない不安とともに、ここで踏ん張っても未来に引き継ぐ当てのない事業者さんから廃業していく引き金にコロナがなってしまうのではないかという不安が拭いきれません。
そんな中、自分が会社員を辞め、実家の民宿を継ぐと決心した時のことを思い返しました。そう、あの時もバブルが弾け、震災が起こり、日本が不況へと突き進んで行った時でした。
阪神淡路大震災がUターンのきっかけ
今でもうちの母親が時折いう言葉があります。
阪神大震災までは貯金もたくさんあったのよ。あの地震で貯めていたお金で食いつぶし、お金がなくなっちゃった
その数年前まではバブルだったわけですから、貯金ができるほど頑張れていたわけです。
震災が1995年。その次の年から埼玉に住む私の元によく母親から電話がかかってくるようになりました。
もう、このままだと続けていけないかも。もう止めようかな。
じゃあ、俺がやってみる
と私が実家に戻ったのは1998年30歳の時。今思うと、あの時震災がなければ、私はそのままサラリーマンを続けていたかもしれません。あるいは、商売をするにしても、実家の民宿を継ぐ以外の選択をしていたかもしれません。
震災が、不況が私のUターンのきっかけとなっていました。
どんな商売かではなく、誰が何をやるか
30歳で帰ってきた当時、正直宿の商売というものがどういうものかよくわかりませんでした。ただ、8年間のサラリーマン生活で「営業しないと売上は上がらない」ことと、「商売は利益を上げないといけない」ということはわかっていたので、どうやって集客するかにフォーカスしました。1998年の時点で周囲にホームページを持っている宿はほとんどなかった。ここに目をつけたのが結果的に良かった。地域のこと、食材のこと、旅行のこと、わからないことは調べたり教えてもらったりして、それをそのままWeb上にUPしました。すると、どこよりも濃い内容のサイトへと成長していった。途中でそれがブログに変わったりSNSを絡めたりしましたが、本質的には1998年に自社サイトを手作りで作って以降、やっていることは変わらないし、ITに疎い人の多い地方ではそれが私にとって大きな「とんがり」になりました。
当時30歳の私が帰ってきて、パソコンで営業をする
という今は当たり前でも、当時としては「若者が帰ってきたならでは」の挑戦ができた、営業スタイルを旅行会社依存から切り替えることができたのが大きかったと思います。
正直、たまたま宿でしたが、これが飲食店でもお土産屋さんでも私は同じようにやっていたでしょう。
不況は大きな変革のチャンス
もうこの商売もおしまい。廃業へと話を進めている高齢事業者も多いと思います。でも、都会に息子、もしくは孫がいるならば。その事業を引き継ぐチャンスかもしれません。
商売がおしまいではありません。古い世代のやり方が終わりであって、若い人が若い発想と今あるツールで同じ商売をやったら、全く違う結果になるかもしれません。
今は実家の仕事を手伝いながら新たなビジネスを模索するとか、ベンチャー型事業承継に挑戦するとか、既に商売を持っている利、地方の利を活かしてビジネスを始めることも可能です。
実家が自営業、という若者の皆さん。田舎にUターンして仕事を探す、ではなく「仕事を始める」という思考をしてみませんか?
ウチの親の商売はもうダメだー
ウチの田舎での商売はもうダメだー
そんな風に思っているかもしれませんが、だからと言って都会で起業してもうまくいくとは限りません。むしろ、都会の方が競合が激しいため難しいでしょう。
不況の時こそ、既存の商売でも、違ったやり方をすることで新たな売り方、稼ぎ方を見つけられるチャンスです。それは、若い人の柔軟な頭で発想した方がより良いアイデアが見つけられます。
実家が地方で自営業をやっている若者の皆さん。いかがですか?今がUターンのチャンスですよ!!
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