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小さなmy舞台探究 第2回

気ままにTinkering

何かをふるまう屋台をつくって、そこでうまれる物語を共に楽しむプロジェクト「小さなmy舞台探究」。1月に実施した第1回のfeel℃ walkでは、ただ歩くだけのはずが、さほど歩くことすらせず、池でたっぷり遊び、屋台の「や」の字も語らずに終了。

第2回は「どんな屋台で何をふるまう?」をテーマに、いよいよ試作をしていきますよー!

まず最初におっちゃんこと市川力さんと、今回のキーワード「屋台」「ふるまう」「舞台」について話しあいます。

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占いもとい売らないでふるまう。金はもうからないが心はもうかる。そうすると屋台が私だけの小さな舞台になってしまうかもしれない。偶然の出会いをひきよせて、何が起こるかわからない、舞台になってしまうかもしれない!

というわけで早速、制作開始。子どもだけでなく大人も、それぞれ好きな材料、好きなペースで自分のイメージを形にしていきます。

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いつのまにかコラボレーションしていて、そうかと思えば革をなめす職人ように紙筒をのしていて。あれ、姿が見当たらないぞ??と思ったら、お隣のプレイパークでロープとロープワークの本を借りて、木の上に屋台を設置できないかと試行錯誤。

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そうしてできあがったそれぞれの屋台のプロトタイプがこちら。

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まるで屋台らしからぬ物が並んでいて、それが何より楽しい。

次回は木材や布など、実寸大で、もう少ししっかりした素材で、作っていく予定なので、参加者のみなさんには今月中にどんな材料が必要かお知らせいただくようお願いしています。今ごろそれぞれのご家庭で、どんな素材があったらいいか相談会が開催されていることでしょう。それを聞くのがとても楽しみです。

使われなかった発泡スチロールボード

運営目線のおまけの話。第1回のときはみんな池に夢中だったから、何か水に浮かぶようなものを作りたいと思う人が出てくるかもしれない。水に浮かぶ素材があったほうがいいかしらと思って、発泡スチロールボードを用意しておきました。しかも、用意した素材や材料を紹介するときには、この発泡スチロールボードは「これしかないから」と念押しまでして、イチオシ素材風に紹介しました。でも、1mmも使われなかった!

その他、骨組みになりそうなものを用意しようと思って、長めの紙筒を調達しました。しかし紙筒はシーソーの軸になったり、水に浸して変形させて春巻のようになったり、骨組みとして使われる気配はちっともありません。まさか、紙筒を水に浸そうと思う人がいるなんて、ちっとも想定していなかった!

用意した材料が想定通りに使われたときよりも、使われなかった時の方がうれしくて楽しい。私のちっぽけな計画もおせっかいも、軽々と超えて、今ここに集中して作っていく。

次回に向けて、また材料や道具をあれこれ調達するわけだけど、よかれと思って用意したものは使われないし、あることすら忘れているようなものが、あるいはどこかから持ち込まれたものが、大活躍するのかもしれない。どうなるかわからないことを楽しめる時間は豊かだし、それを共に楽しめる仲間がいることはもっと豊かだなあと思うのでした。つづく。

(さとうももこ)

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