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あまりに動物的な 2023.10.25


ねみー!!!納豆ご飯おいしすぎて3杯食べてお腹いっぱい。今日は早寝したい。


今日は昼から学校に行って、「版画五美大2023 ポートフォリオ版画集とアートブック展」を見てきた。

めっちゃ最高~!!!版画やってると自然に「印刷フェチ」が芽生えてくる気がする。自主制作感あふれる冊子も、逆に商業!?ってくらいクオリティ高い冊子も同じくらい愛おしい。
あと、自分も版画を学ぶことで、版画作品を見た時に「技術ヤバ!!」って観点で驚けるのが良いなと思う。どうやって版分けしてんの!?とか、木版でこれだけ繊細な線を!?とか、純粋な技術力に殴られる感覚を味わえるのが楽しい。

特に好きだったアートブック。女子美術大学、武藤 日奈乃さんの作品。

かっけ~!!!!!ゴチゴチの無機物をアートブックに取り入れるのめちゃめちゃイカしてる。自分でもやりたい……。


映画『楢山節考』を観た。1983年公開、今村昌平監督の方。
このツイートを見て、気になったのでイメージライブラリーで鑑賞。

ちょうど汚いセックスが見たい時期(???)だったので、こりゃ都合がいいと思って観始めたら想像以上だった。凄かった。

舞台は信州の山奥にある小さな村。そこには「齢70を迎えた老人は『楢山参り』に出なくてはならない」という掟があった。主人公・辰平と、69歳の母・おりんを中心にして、貧しい村の生活を描く。いわゆる「姥捨て山」の伝承をベースにした物語。
性と死が日常と隔てなく存在する村とその住人のあり方は、ひどく動物的で、しかし確かな信仰を持つ「人間」だった。そういう意味では確かに「人間賛歌」の映画。まあ、村八分の掟やら口減らしやらを見ていると、人間の命って……命の価値って……?と考え込んでしまうけれど。

寒空の下、雪山に捨てられ朽ちてゆく老人と、生まれ来る命の熱。ラストシーンの対比は嫌になるほどよくできていた。現代では考えられないほど残酷な掟の数々だが、それを完璧に内面化し全うするおりんは、確かに美しかった。人間って本当に汚い!だからこそ美しい──(𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶) って感じの映画だった。強いられた状況が残酷で異常であるほど、そこに忠実であろうとする人の「魂の美しさ」が際立つように思う。そこに情けなく抵抗しつつ、最後には受け入れた辰平との対比も良い。(美しいとは思うけど、時代が生んだ風習は肯定しない)

村八分のシーンはひどく怖かった。生き埋めの長回しシーン怖すぎる。リアルすぎ。Wikipediaでこのシーン詳細を見たら「すぐに逃げられるよう、横穴を作ってあった」とのことで安心した。
全体的に「どうやって撮ったんだよこんなの」って思うシーンが多い映画だった。いや、基本的には力業なんだろうけど。辰平がおりんを捨てに行く所とか、「これ本当に…『マジ』でやってんの?」と慄いた。体力要りすぎでしょ…(アホの感想)

YouTubeの東映公式チャンネルで、予告編が出ている。本編観終わってから見た。

濡れ場のシーンが露骨にリプレイ回数多いの笑ってしまう。「濡れ場」なんてしっとりしたものじゃない、本当に動物の交尾みたいなもんばっかりだったけど。

余談ですが、人間以外の動物や虫のガチ交尾もメタファー的に差し込まれるのでお得です。蛇の出産シーンが映画中で一番エッチでした。

本編を観てて一番笑ったのが、利助(演:左とん平)とおかね(演:清川虹子)の濡れ場で、おかねがジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』みたいになってた所。

角度といい、干し草で体がいい感じに隠れていたことといい、それにしか見えなかった。汚いオフィーリア。

何はともあれ良い映画だった。こうなったら姥捨て山モチーフ繋がりで『デンデラ』も観たい。こちらは『楢山節考』(1983)の監督、今村昌平氏の息子である天願大介氏が監督をされているらしい。そういう巡り合わせも素敵だ。


芸祭の展示室に行ってちょっとだけ作業した。

2号館4階からの景色

なんか、素直に楽しみだ。芸祭。
できることなら、来年も参加したい。今度はフリマで。ステッカーと本売りたい。


絵描いた。

今日はいいかと思ってたけど結局描いた。
共通した世界観で描いてる異形の子たち。この子たちに合った塗り方をいまいち掴めていない。地下空間で閉鎖的に生きている彼女たちには、ビビッドでシャープなアニメ塗りは似合わないし、かと言って毎度厚塗りではやってられない。ちょうどこう……ちょうどいい所を見つけたいものだ。

自分が今できる塗りを再確認するために、塗り練習の素体を即席で準備した。明日から色々試す。


寝る!!!!

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