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アートにエールを!に動画投稿しました!

コロナによる自粛期間中に、我々大統領師匠は「アートにエールを!東京プロジェクト」に動画作品「刑事と刑事」を投稿させて頂きました。このプロジェクトは、ご存知の方も多いかと思いますが、芸術家支援の為に東京都が実施したイベントなのです。

(詳しくはこちらを、都のHPより抜粋)

文化の灯を絶やさないための緊急対策、芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」第一弾を実施します。この事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティストやスタッフ等が制作した作品をWeb上に掲載・発信する機会を設けることにより、アーティスト等の活動を支援するとともに、在宅でも都民が芸術文化に触れられる機会を提供するものです。


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コロナウィルスのため、結成十周年記念公演「万里の長城」を泣く泣く公演中止にした我らは、このアートにエールを!に全力を注ぎ込みました。目標を見失っていた僕らにとって、これはとても有難い新たな目標になりました。

まず、台本の作成。

当り前ですが、舞台とは違い、収録スタジオは個々の役者の家になるわけです。いつも通りの台本をそのままやっても面白くなるワケがありません。リモート演劇なるモノの台本なんて書いた事がなかったので、どうやったらいいかどうやったら面白いリモート演劇が書けるのか、全くわからない所からのスタートでした。

個人的に割と今現在多い、部屋でバストアップのみに固定された役者がプライベートについてあれやこれや喋る系のリモート演劇があまり好きではなく、もう少しアクティブな作品にはしたかった。あとホラー系のリモート演劇もかなり多い印象だったので、ホラーも避けたい。

そして役者も集めなければなりません。当初遊佐の一人芝居も考えたのですが、個人的にどうしても二人は欲しかった。なので、「万里の長城」に出演予定だった竹内君に出演交渉し、出て頂いたのです。

結果的に、リモート演劇用の台本は3本書きました。

一つ目は、やり易い物。

二つ目は、稽古回数を重ねれば何とか出来る物。

三つ目は、稽古回数を重ねテクニカル的な問題を解消できれば何とか出来る物。

個人的には二つ目が決定になるかと思っていたのですが、メンバー全員に聞いたところ三つ目で行こうという事になり……一番のネックと思われたテクニカル的な問題は間野さんがシステムを自ら作ってくれる事で見事に解消(ここがとても凄い話です、普通だったら断念せざるを得ない問題が、すっと解決してしまった)、僕らは三つ目の「刑事と刑事」の撮影に取り掛かったのです。

いざ稽古をスタートしたのですが、これはこれでいやはや大変でした。役者も僕もスタッフも、皆が各々の家にいるワケですから、小道具一つ渡すのも位置をずらすのも一苦労です。「もうちょっと右、いや、違うか、そっちから見たら左か」みたいな事をいちいちしなきゃならない。

照明は太陽光をそのまま使っていたので、日によって部屋の明るさが全然違って来てしまったりも。。

収録は途中編集一切無しの一発撮り。そこで巻き起こる、まさかの通信障害。リモート収録故に、各家の通信環境が大きく影響し音声や映像が乱れてしまう事も。……これもやってみて初めて分かった難問でした。

そんな試行錯誤と悪戦苦闘の結果……ナントカ、皆様に楽しんで頂ける作品になったかと思います!!ですので、是非皆様に見て頂きたいのです!

更に、システムを開発して下さった間野さんが今回の事を記事にまとめてくれています『リモート演劇のためにWebRTCで専用アプリ作ってみた話 on @Qiita』こちらも宜しければ是非。更に詳しい事が載っております。

はてさて兎にも角にも、大統領師匠初のリモート演劇。15分程度の作品なので、宜しければ是非ご覧になって見て下さい!

     「刑事と刑事」

出演:遊佐邦博(大統領師匠)

   竹内尚文(少年社中)

脚本&演出:中田真弘(大統領師匠)

ソフトウェア開発&撮影&編集:間野健介(大統領師匠&株式会社ケイカ代表取締役)

小道具&製作:黒須あゆ美(大統領師匠)



老若男女問わず笑顔で楽しむ事が出来る惨劇をモットーに、短編小説を書いています。