僕が服を買う時は芸術作品を買う感覚に近い。

僕が服を買う時は芸術作品を買う感覚に近い。

 好きな音楽家、小説家、美術家、映画監督などがいるのと同じように僕には好きなファッションブランドがある。

 服は着る以外の用途が無いと思われがちだが、僕は着るよりも眺めている時間の方が長いかもしれない。 
シルエットや縫製、生地など細部までこだわった服は眺めているだけで様々な感情が溢れ、インスピレーションが湧いてくる。
 
 僕にとって服は着るものであり、音楽や美術のような創造性を感じ、さらに小説や映画のような物語、歴史に入り込める芸術作品でもあるため、単純にお洒落やファッションとは似て非なるものである。

「ハイブランド好きだねー」とか「安くて同じようなのあるじゃん」など言われる事があるが、そこはハッキリ言っておきたい「そうじゃない」と。
 
 例えば「洋楽好きだねー」と言われて「そうなんです、僕はすべての洋楽が好きなんです」なんて答える人がいないように、ちゃんと自分の耳で聴いて取捨選択してきた上で好きな音楽に洋楽が多いというだけで「洋楽好きだねー」と一括りにされる。こんなに虚しいことはない。

 それと同じことで全ての服が好きなわけではなく、自分の目で見てちゃんと選択している。
安くて同じようなものがあったとしても、それは僕の中では全く違うものなので手に取ることは無い。

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