自分の守りかた

少しずつ、自分の中の観念が変わってきている。
今までこうだ、と決めつけていたものが崩れたり、視野が狭くなったら、少し視点をずらして考えることができ始めている。

思考に支配されないことも大事だ。
私にとって、考えるのをやめることは恐怖だった。そこで全てが終わってしまう気がしていた。けれど、思考をふっと離すことで開けることもあるのだな、と最近分かった。

とはいえ、やっぱり波は、ある。
私がどうあがいても、しあわせにはなれない、という気分になる時がある。
もともと欠陥品だから、何をしても無駄だ、と。

そういう時って、どういう思考回路でそうなるんだろう。
自分のことを責めたい気分なんだろうか？
現状の不満を、自分のせいにした方が辻褄が合う、と思っているのかもしれない。相手が優しくしてくれないのも、何かとうまくいかないのも、全部自分のせいだ。自分が悪いから、こんな現状になるんだ。

でもそれって、ある意味すごくやさしい。
相手を責めずに、自分を責めている。
つらいことがあったとき、私は人や環境を恨むより、自分に原因を探す癖がある。受け流せない自分が悪い、気にしすぎる自分が悪い。だから気にしないように、不快感を消すように努めてきた。
でもそれが受け止めきれない時、悲しくて仕方なくなるんだろう。

だったら、これからはやり方を変えなくてはいけない。
つらさを打ち消したり、無かったことにするという方法では無理があったのだから、今度は違う方法を試してみよう。
今度は少しだけ周りに責任を転嫁してみようか。少し怒ってみようか。考えるのを、やめてみようか。
どうすれば自分を守れるだろう。
今まで散々自分のことを責めてきて、申し訳ない。たぶん行ったり来たりしながら、少しずつ変わると思う。