賀寿の猫カビ闘病記②(皮膚糸状菌症)

前回の記事からかなり間が空いてしまいました。
すみません!!(汗)
もうすぐ春となり、子猫ちゃんが多く生まれるシーズンとなります。この記事が、新たに猫ちゃんを迎えられる方の少しでも参考になりますように。


【2.目の異常】

賀寿に皮膚の異常がわかり、真菌用の軟膏を貰って帰宅した日。
ちなみに処方された軟膏は、『ヒビクス軟膏』というものでした。

それを患部に塗るよう言われていたので、毛の抜けていた耳とお腹に塗って様子を見ることに。
すると……、

一週間後に結果の出る真菌の検査を待たずして、ハゲがどんどん広がっていく~!!(汗)

最初は耳とお腹だけだったのに、背中、後ろ脚、さらには目の周りと、あれよあれよという間に可哀想な状態になってしまいました。(;□;)
長く放置していたわけではありません。動物病院を受診してから2日ほどで、ここまでひどくなってしまったのです。

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(↑※真菌により、目の周辺の色が変わってしまった賀寿)

こんなに早く悪化するとは……。てゆーかこれ、真菌確定だな。
と、一人で勝手に結論を出しつつ、処方された軟膏を広がった幹部に塗ることに。

そしたら!!

目の軟膏を塗って数秒後、「ニャーッ!」と賀寿の絶叫!;;

どうしたんだと思って見たら、すんんんごく痒そうに目の周りを掻いています。しかも涙目になっており、痒みのあまり七転八倒するかのようにゴロゴロ床を転がる始末。
可哀想すぎて、思わず私も泣いてしまいました。

どうして?
真菌ってそんなに痒くないんじゃなかったの?;;

もう夜中だったので、病院は開いていません。
前に飼っていた子の目やにが気になった際、別の動物病院で処方された目薬があったので、ひとまずそれを点眼してみました。
すると症状は落ち着いたものの、目はまだしょぼしょぼしている……。
真菌検査の結果はまだ出ていないけど、これは病院行っといたほうがいいな。ということで、次の朝を待ち、再び動物病院へ。

そしたら、
・最初の診察の際、うちの子の真菌の症状を見過ごした男の獣医さん
・これは真菌だね、言って軟膏を処方してきた女の獣医さん
の二人が診察に入っているようでした。

男のほうは嫌だ! と主人。
耳の症状がおかしいと申告したのに、ろくに見もせず真菌を悪化させたという理由はもちろん、無駄話が多いなど、他にも頼りがいのなさそうな点が多かったので、あいつには診られたくない! と。

なので受付で、「真菌の検査をしてくれたのが女性の先生だったので、今日もそちらに診ていただきたいです」と言いました。

そして名前を呼ばれ、診察室に入って先生が来るのを待っていると……

「はい、こんにちは~」

入ってきたのは、なぜか男のほう!!

いやいやいやいや!! なんでお前来てんだよ!!? 呼んだのお前じゃねーよ!!!(汗)

……とは言えず。
「あ、こ……こんにちは」と引き攣った挨拶を返す私。←気が弱い

まあ真菌は命にかかわる病気じゃないし、ありふれた病気だし……。
この男の先生でもたぶん大丈夫だろう。たぶん――、と自分に言い聞かせ、軟膏を塗ってから目を痒がりだしたことを報告しました。

すると、目を見るライトみたいなやつを持ってきて、眼球の診察。

「あっ、異常ないですね~」

そりゃそうだよ。たぶん眼球が問題じゃねえよ、カビが問題なんだろうよ。

私「あの、真菌が目に入ってしまって炎症を起こしたりってことはあるんでしょうか?」
獣医「いえ、そういうのはないですよ。だから今日は特に何もしなくて大丈夫です」

嘘つけや!!

私「いやでも、すっごく痒がってたんですよ。鳴きながら床に転げまわって、どう見ても異常でした。それで目薬をさしたら症状が落ち着いたんです」
獣医「あ、そうなんですか?じゃあ目薬処方したほうがいいかな」
私「……。そうですね。前の子のやつ、ちょっと古いので新しいのを頂けると助かるのですが」
獣医「わかりました。じゃあ目薬だけ処方するので、カビの検査は来週になるからまた一週間経ったら来てください」

……はああ~~~~;;(溜め息)

なんだろう、この獣医。すんごくアテにならない。
前に飼ってた白血病の子を見てくれていた、遠方の病院の獣医さんがもの凄くしっかりしていただけに、ギャップが激しいと言うか(汗)

ここで病院を変えてしまえばよかったんだけど、
(でも検査の途中だしなあ。それに、家から近いところにかかりつけが欲しかったし、今回は難しい病気でもないしこのまま通うかあ……)とか考えてしまったわけです。←後ですごく後悔した(涙)
とりあえず、処方された目薬とともに帰宅。

家に帰ってから、獣医の言うことがどうも信用できなかったので、自分でネットを調べました。
そしたらわりと多くの方、特に猫の保護活動をなさっている方が、猫カビのことをブログに書いてくれていました。それと、猫の病気に関するサイトを片っ端からチェック。

す る と 、

『真菌が顔に出てしまった場合、目の粘膜に入って痒みを起こすことがある。放っておくと危険』

といったことが書かれている記事があるではありませんか!!!!

「あんの獣医~~~~~!!(怒)」※2回目

人間の医者が、各病気ごとの専門に分かれているように、獣医も得意分野とそうでない分野があるのかもしれない。
でもさ、真菌! 珍しくもなんともない病気やで!!

「あの先生、命にかかわるような病気のときは絶対に診せちゃいけないね。あと去勢手術もね……」
と、思わず主人に言いました。

それと、今回女の先生にお願いしたいと言ったのにもかかわらず、男の獣医が出てきた件。
女の先生は忙しいのかなあ? と私は言っていたんですが、主人によると、
「あの女の先生、看護師の女の子と裏でべちゃくちゃ喋って笑ってるの見えたよ」
とのこと。

マジかorz
女のもアテにならんのか。


また、これはかなり後になってわかったことなんですが、真菌に『ビヒクス軟膏』はあまり良くないらしいのです(汗)
この軟膏にはステロイドが入っていて、それが皮膚の免疫機能を下げるんだとか。だから皮膚の深い部分までカビの影響が出てしまっていると、かえって治りが遅くなるそうです。

人間で猫カビをうつされた人が、皮膚科でステロイド系の軟膏を処方された結果、悪化してひどい状態になったとのこと。

そして。前の記事でも書いたように、真菌は治療が早ければ早いほど治りも早いです。
一週間後に結果の出る検査なんて待っていたら、うちの子みたいにひどくなっちゃう場合があります。
じゃあどうすればいいの? って話なんですけど、なんと真菌って、ブラックライトでカビのある部分が光るんですよね。

↑こちらはAmazonで買える素人用。(紫外線なので、猫ちゃんの目に当たらないように注意して使うこと!!)

獣医さんは『ウッド灯』という、これよりもっと大きくて凄そうなやつを使います。

とはいえ、ウッド灯の検査は100%正確というわけではないそう。
だから、本当に真菌かどうかを確認するため毛を採取して検査にかけ、同時にウッド灯で照らしてみて、たぶん真菌ではないかな?と予測をつけたら、悪化を防ぐためすぐ真菌の対策(飲み薬やシャンプーなど)をする
たぶんこれが、まともな獣医さんの処置!!

真菌の検査とウッド灯の検査、両方やらない獣医はヤブ医者と思っていい、とまでブログに書かれていた方もおられました。
その理論に基づくと、うちの子がかかった獣医は男も女も両方ともヤブですね(汗)

それなのに……

この段階で動物病院への不信感が膨れ上がっていたにもかかわらず、今回は重篤な病気じゃないからと楽観視してしまった愚かな私です。後悔先に立たず!;;

なんかこの獣医、胡散臭いな?とか思ったら、さっさと動物病院を変えることを、犬猫関係なくすべてのペットの飼い主さんにおすすめします!!


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《今回のまとめ》
・真菌が目の粘膜に入り、炎症ないし痒みを起こすことがある! そうなったらすぐに動物病院受診!
・『ビヒクス軟膏』は、使用しないほうがいい場合がある。もし処方されたら、本当にこの薬でいいのか獣医に質問。万が一悪化したような症状が見られたらすぐにSTOP!
・毛を採取して真菌検査の結果が出るまで待つよう言われたら、ライトで真菌の検査ができないのか訊いてみる。
・この獣医、なんか変だと少しでも思ったら、たとえ治療の途中でも別の病院へ行く!!

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そんなこんなで、トホホな治療のはじまりになってしまったわけですが、今ではもう、賀寿の真菌は完治し、妹分の桃ちゃんに感染ることもなく、二匹とも綺麗な毛で元気にしています!!

画像2


賀寿の猫カビ治療がこの後どのように進んでいくのかはまた次回☆

お読み頂きありがとうございました!

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