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外資ITベンチャーでの英語力の実際

私の経験上で外資ITベンチャー企業でどのくらいの英語力が求められるのかを書いてみます。私の経験のみをもとにしていますので、どこでも同じというわけではないと思いますが、少なくとも私が勤務した数社ではほぼ同じような感じでしたのでそんなに外れはないとおもいます。
このテーマのnoteをたくさん見かけますので、他の方が書いている内容と被る部分もあるかもしれませんがご容赦を。

英語を読めること

ひとつ間違いなく言えるのは「英語アレルギー」だったら外資勤務はつらい、ということです。少なくとも英語を読むことに抵抗が無く、ある程度の速度で英文を読めないと社内のコミュニケーションがおぼつかなくなります。日本オフィス内も全部英語、というのは経験がありませんが、本社から日々出てくるアナウンス・通知はもちろん全部英語。そのたびに日本の誰かに頼って訳してもらう・説明してもらうというわけにもいきません(最近は機械翻訳ツールの精度が非常に良いので文書を理解するのには苦労しないのかもしれませんが)。ですので「英語を読める」ことは最低限必要。

リスニング力

英語を読むことに加えて、英語を「聴く」機会は定期的に発生します。今まで勤務した会社ではどこでも All-Hands meeting と呼ばれる全社員を集めたミーティングが月一回くらいのペースで開催されていました。それ以外にも製品のアップデートやロードマップについてのセッションも不定期に開催されます。プレゼン資料があるからあとでそれを読めばいいや、と思っても、資料にはポイントしか書いていないし、sensitiveな情報は敢えて資料には載せずに口頭だけ、ということもありますので、聴かないとわからないことも多いのです。

会話力は必要なのか

日本オフィスに日本語を話せる社員しかいなければ、日常的に英語を「話す」ことはありません。ただ、会話力の必要度合いはポジションによって大きく変わります。

直属の上司は本社(あるいは他の海外拠点)にいる、という場合にはわりと頻繁にオンラインミーティングで話をすることになります。週次の定例ミーティングが設定されるのが普通だと思います。

一方で上司は日本オフィスにいる日本人、ということになると英語を「話す」機会は非常に限られます。日本チームと海外にいる上司とのミーティングがあったとしても、日本人の上司やその他の英語が話せるメンバーの陰に隠れていればやり過ごすこともできるでしょう。

採用時に求める英語力

「外資系企業」というと帰国子女レベルの流暢な英語を話す社員ばかり、というイメージがあるかもしれません。私も外資に足を踏み入れるまではそうでした。しかし実際は上記したようにそこまでの英語力が求められるのはマネージャー/ディレクタークラス以上です。
社員を採用する側からすると、英語力を必須要件にしてしまったら候補者が全然集まらないという現実があります。特に技術者には英語の苦手な人が多いという印象がありますので、技術力の高い人を採用したかったら英語力には目をつぶる、という妥協をしていました。

「英語はできないけど外資系企業には興味がある」という人は若いうちの方が飛び込むチャンスはあると思います。英語を学ぶ意志さえあれば英会話レッスン費用も会社が負担してくれる場合も多々ありますし。

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