外資系投資銀行・コンサルの学歴フィルターのラインはどこか?
外資系コンサル・外資系投資銀行における学歴による足切り(いわゆる学歴フィルター)について書いておこうかと思います。
一般的な学歴フィルターの有無については「普通はある」が答えなのはいわずもがななのだが、「どの程度なのか」については”OBが存在するか”などの情報を基本に探るしかないというのが現状でしょう。
そのためには、受けようと思っている会社に、過去に就職した先輩がいるかどうかを、大学に就職課などがあれば聞いてみるとよいでしょう。
そして、今回は一流と言われるような、外資系経営戦略コンサルティング企業においての学歴の取り扱いの現状について述べておこうと思います。
さて、僕がいた外資系戦略コンサルティングファームの話を具体的にしましょう。
まず、学校のランクは4つに分けられます。
(1)顔パスランク
(2)OKランク
(3)極小ランク
(4)問答無用ランク
この4つです。この4つで、ESのチェック具合が違います。
まず(1)の顔パスランクとは、東京大学と京都大学です。
加えて、ハーバードなどの一流海外大学です。
この2校だけは別格で、基本的にESの内容さえ読まれずに試験に進みます。
次に、(2)のOKランクとは、旧帝大+東工大+一橋大+早慶+αです。
旧帝大とは、東京大学・京都大学・北海道大学・東北大・名古屋大・大阪大学・九州大学の7校です。
それに東工大と一橋大を足した、いわゆる国立大学の上位層はOKライン。そして私大では早慶のみOKラインになります。
海外大学に関しては、一流以外の「どこだっけ?」というのはここに入ります。
この層のESはななめ読みです。
基本的には、よっぽどおかしなことを書いていない限りは試験に進めます。
そして、ここで+α(プラスアルファ)と書いたのが、実は肝であります。
このプラスアルファには大きく分けて2つの可能性があります。
ひとつは、関西の私大、特に同志社の扱いです。
会社によって、同志社(と、立命館?)は入れるかどうか判断が分かれるところだと思います。
そしてふたつめが、パートナー陣の出身大学です。
しばしば、パートナが自分の出身大学を採用対象校に入れたがるケースがあります。
その時の決め台詞は「俺を見ろ、俺がここにいる」といった言葉です。
それによってファームによっては少し意外な大学がリストに入っていたりします。
(3)の極小ランクは、MARCHであったり関関同立の下位層であったりです。
このランクはTOEICがとてつもなく高いとか、何か特別なことがあれば試験に進めます。
数%はこの層から1次面接にも進んできています。
(4)は問答無用に落とす人々です。
偏差値の高くない大学からESを出してくる人々がいるのですが、学歴上将来的に仕事がしにくくなるレベルですと、やはり会社としても困るので、その辺は落としてしまいます。
「なんでうちを受けようと思ったのかね?」などという会話が繰りひろげられてしまうのです。
この言葉の裏には2つ意味があります。「受かるわけないのに」というものと「なんでうちのことを知っているんだろう」という2つです。
社員はコンサルは特殊すぎて、いわゆるFランの人には自社が知られていないだろうと思っています。
そして(4)に入られる方を中心に「問答無用に落とすことはないだろう!」と憤慨されるかたもいらっしゃることと思います。
しかし、これは致し方ないのです。理由はコンサルティングファームの面接などは基本的にコンサルタントが行うことが要因にあります。
人事担当はスケジュール調整や外部就活サービス、エージェントなどとの折衝だけが業務です。面接など選考過程には関与しません。
となると、多くの人とお会いしたり、ESを読んだりするのも、コンサルタントです。
数百人と決して多くはない戦略コンサルティングファームの社員は、本業のほうもあって、あまり採用業務に時間をかけられません。そんな中、過去にちゃんと全員分のESを読んでみたことがありますが、本当に訳わからない日本語の人がこの(4)には多すぎるのです。そういう過去のトラックレコードから判断され、切り捨てられています。
以上、4つのカテゴリにおいて通過した人のみが、筆記試験に臨みます。
そして、そこからは完全に学歴を無視した実力主義で進みます。
面接前にESを見て基本情報を面接官は頭にいれるので、多少のバイアスが掛かりますが、基本的にディスカッションを始めてしまえば、東大でも落とすし、立命館でも通します。
さて、参考になったでしょうか?
それでは皆様の成功を祈念して。。
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