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「スマート街路灯」って?

こんにちは、日本街路灯製造 東京支店 新規事業開発部です。

近年、スマートシティと呼ばれる交通、商業、オフィス、医療、エネルギー、行政など、あらゆる都市機能をスマート化(DX化)する都市づくり構想が世界各地で進んでいます。

安全でにぎわいのある街づくりの有効な手段として、街路灯をスマート化した「スマート街路灯(スマートポール)」の導入が国内でも始まっています。

そんな次世代のインフラとも呼ばれている「スマート街路灯」についてご紹介いたします。

 スマート街路灯とは?

街路灯をネットワークで結び、LED照明やカメラ・5G基地局・デジタルサイネージ・各種センサーなどの制御機能を持たせ、まちの安全、安心や賑わいを支援するものです。

一般的な街路灯にカメラ、Wi-Fiなどの機器を搭載するときは、LED照明灯に外付けで設置していましたが「スマート街路灯」は1灯の照明灯に機器が集約されており、多機能な街路灯になっています。

【 一般的な街路灯+カメラ+スピーカー 】

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【 スマート街路灯 】

図1


またその結果、スマート街路灯はクラウド管理ソフトによる一元管理で維持管理業務を簡素化するとともにカメラ、センサなどのデータをまちづくりに活かすことができます。


例えば、スマート街路灯に遠隔で調光できる機能、万一の照明切れを検知する不点検知のセンサを追加すれば、遠隔操作で照明の明るさを変えることができます。さらに、夜間に点灯しなければならない照明が点いていなかったりする場合には不点灯という異常を検知することができます。


図2


何百灯、何万灯という街路灯を管理するのはとても骨の折れることなので、こうした異常検知や制御の仕組みがあれば、迅速に対応できて維持管理もしやすくなります。

そして、せっかく無線のネットワークでつなぐことができたら、プラスαでさまざまなセンサを取り付けることで、街路灯を設置している場所の情報を収集することができます

温度、湿度、街路灯ポールの傾きや振動、近くの路面や河川の水位検知や冠水など、環境や防災に役立つ情報も集められます。

さらに最近では多くの街路灯に防犯カメラも設置されていて、このカメラをつなぐことで、街路灯周辺の人通り(人流)を調べたり、画像の解析でどんな年代・性別の人が訪れたかなどをAI解析でリアルタイムに調べることもできます (*1)

人流データ2

さまざまな分野でIoT化やデジタル化が進んでいますが、街路灯もスマート化(デジタル化)していくことで、まちの安心安全を担う大黒柱のような存在に役立てていくことができます。

次回からは、街路灯に各種の機器を設置することで多機能化したスマート街路灯の事例を、少しずつご紹介していきます。


↓  スマート街路灯納入事例はこちら ↓ 

*1 日本街路灯製造ではカメラによるAI人流解析はNECのシステムを利用しています。撮影した映像は保存することなく、AI解析後に即時廃棄するプライバシーに配慮した仕組みです。