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【完全攻略】外国人材の会社定着率向上/受け入れから定着までするべきこと

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今回は企業が、外国人の採用が進む中、「外国人を受け入れたものの、すぐに辞めてしまう」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?そこで、今回は、日本の職場に安心して定着するにはどのような点に気を付けたらいいのかをまとめました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

外国人材の現状

厚生労働省によると令和2年10月現在、日本で働いている外国人労働者数は174万人となり、ここ数年を見ると増加傾向です。外国人労働者を対象にした調査で、日本で働きたいと思った理由を聞いたところ、「日本の文化が好きだから」「日本の技術や会社に興味があるから」「日本の生活や環境に興味があるから」と回答した人が多く、「日本で働きたい=日本に住みたい」と思っている外国人が多いことがわかります。

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株式会社Asia to Japan  https://asiatojapan.com/2020/03/11/question/

一方日本で仕事をする上で苦労したことを聞いたところ、「同期とのコミュニケーション」「上司とのコミュニケーション」と回答した人が多く、職場でのコミュニケーション面に苦労していることが分かりました。

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株式会社Asia to Japan  https://asiatojapan.com/2020/03/11/question/

現状外国人労働者の離職率について定量的に示すデータはほとんどありませんが、2019年にパーソル総合研究所が実施した実態調査では約2割の企業が「日本人よりも外国人労働者の方が離職率が高い」と回答しており、外国人を受け入れた企業側にとっても、外国人材の入社後の定着は1つの課題と捉えられています。他国から見ると日本企業は終身雇用、ジョブローテーション、新卒制度など特殊な体質を持っており、ガラパゴス化しています。その特異な体質も離職を促す要因の一つかもしれません。
ではこの状況を踏まえ、外国人材の定着を上げるために、何をすべきか見ていきましょう。

採用者(外国人)に対してするべきこと

・配属先、仕事内容について

即戦力として外国人材を中途採用した場合、ある程度職種や配属部署が決まっており、また場合によっては入社前に雇用契約書や労働条件通知書で労働条件を明らかに示して合意を得るケースもあるため、配属後に仕事内容のミスマッチは起こりにくいと考えられます。

ただ新卒採用など未経験者を雇用した場合、配属先や仕事内容のミスマッチが発生する可能性があります。一般的に多くの日本企業ではジョブローテーションで社員に様々な経験を積ませ能力開発を試みます。ジョブローテーションは日本独自の制度で、長期雇用を前提とし、管理職になる道筋を想定して実施されます。ただ外国人には「終身雇用」という概念はなく、自分のスキルとマッチしない配属先に所属することに違和感があります。ジョブローテーションを実施する際は外国人社員に対してジョブローテーションの実施意義を説明し、将来のキャリアパスも明確に伝えたほうがよいでしょう。

・業務内での指示の出し方

業務で指示を出す際、具体的にはっきりと指示を出すことを心掛けましょう。日本人同士で会話をする際、婉曲表現や述語を省略するなど曖昧な表現でもニュアンスや意図が伝わります。ただ、日本人同士であれば伝わるだろう言外のニュアンスは、どんなに日本語力が長けている外国人社員でも正しい意図が伝わりづらく、ミスリードをする可能性があるため、なるべく「いつ」「いつまでに」「なにを」「何の目的で」「どうやって」などを明確に指示しましょう。

いくつか例を挙げます。

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・正しく注意する方法

業務の中でどうしても注意をしなければいけない場面が出てくると思います。注意の仕方は日本人社員と比べ特別変える必要はありませんが、以下に留意しましょう。
① 人前では怒らないこと
日本人、外国人など国籍に関わらず人前で注意されることに不快に思わない人はいません。
注意をする際はさりげなく別室に移動しましょう。

② 注意をする理由を伝える
注意をする際、個人的な主観ではなく客観的な理由を説明しながら伝えましょう。また、改善できるよう対策を交えながら伝えましょう。

・職場での交流活性化

外国人社員は職場において困難を感じる場面が少なくなく、相談できる環境が十分でない場合は、不安感や疎外感が増すことになります。十分な声かけや交流が行われず、孤立感を深めると、業務を円滑に進められず、離職に繋がる恐れもあります。

具体的な対策としては以下3つが考えられます。

① メンター制度の整備
先輩社員などがメンターとしてサポートする体制を整えることで、気軽に相談でき、職場での不安が軽減されるだけでなく、適切なアドバイスをもらう機会となり、仕事が進めやすくなります。

② 社内イベントの参加促進
社内イベントの参加を通じ、職場コミュニティの一員となることで安心感、帰属意識が生まれ、職場への定着やその後の活躍に繋がります。

③ 社外の相談窓口等の活用
社外の相談窓口の上手く活用することで、社内で発生した課題解決や、外国人社員が抱える不安解消に繋がることもあります。社外の相談窓口の上手く活用することで、社内で発生した課題を第三者の目線で解決することができたり、外国人社員が抱える不安を可視化することができ、解消につなげられることもあります。

企業内、既存社員に対してすべきこと

初めて外国人社員を雇用する企業では、恐らく外国人雇用をすることに対して不安に思っている社員も少なくないでしょう。社員の中には、外国人に対する偏見を持つ人や、外国人雇用で不利益を被るのではと懸念する人もいるかもしれません。そのため、外国人雇用についての理解を促すことが不可欠です。外国人が働く部署はもちろん、全社的に「なぜ外国人を雇う必要があるのか」を周知しましょう。

基本的に以下4つのポイントを伝えてみてはいかがでしょうか。

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企業あるいは組織のトップが自ら社員に対して説明をすることで、受け入れる日本人社員の理解度があがり、結果、外国人社員がより働きやすい環境をつくりだすことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は外国人材の定着率向上のための対策を纏めました。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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参考文献
・厚生労働省 「外国人雇用状況」の届け出状況まとめhttps://www.mhlw.go.jp/content/11655000/000729116.pdf
・パーソル総合研究所
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/research/column/202008060001.html
・幻冬舎 知識ゼロからの外国人雇用 竹内幸一
・ぎょうせい 外国人高度人材はこうして獲得する! 杉田正平、株式会社Asia to Japan
・文部科学省、厚生労働省、経済産業省 外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けたハンドブック
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/ryugakusei_katsuyaku_pt/pdf/20200228_01.pdf


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