第二言語習得理論と完璧主義

こんにちは、井上です。

今日は第二言語習得理論と完璧主義というテーマで話していきます。

一言で言うと、完璧主義は良くないと言う話ですが、ここで大切になるのは「完璧主義」と言う言葉の定義です。Exploring Psychology in Language Learning and Teachingでは、完璧主義(perfectionism)を「完璧であることを目指すあまり、ミスや失敗を全力で避けようとする態度」と定義しています。

つまり、完璧であることを目指して努力する態度が悪いわけではなく、間違いや失敗を恐れる気持ちが強すぎることが問題だと言うことです。第二言語習得はトライアンドエラーの連続であり、大切なのはミスをしないことではなく、ミスから得たフィードバックを活用して自分のパフォーマンスを改善することです。

なので、過剰にミスを恐れると、インプット→アウトプット→フィードバック→修正というプロセスが機能しなくなるので良くないと。そういうことです。

論語に、「過ちて改めざるこれを過ちという」という言葉がありますが、大切なのは、間違えるかどうかではなく、それを修正する過程で学びを行うことです。

では!

井上大輔

高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr