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第10回ブッククラブは市川 沙央『ハンチバック』です

こんにちは、外苑前ブッククラブです。

第9回ブッククラブ、安部公房『友達』が終わりました。参加いただいた方々、ありがとうございました。

安部公房という作家の成り立ち/アイデンティティの不確かさ/四谷の飲み屋/戦中戦後のあゆみ/同世代作家としての三島由紀夫/かいわれ大根/奇妙な設定をさらっと読ませる仕掛け/一気飲みというカルチャー/村上春樹への視線/高円寺/

などについて話しました。
『友達』という作品を入り口に、脱線に脱線を重ねるおしゃべりを経て、安部公房がもっと読みたくなりました。

次回は第10回、先日芥川賞を受賞した市川 沙央さんの『ハンチバック』を読みます。

井沢釈華の背骨は右肺を押しつぶす形で極度に湾曲し、歩道に靴底を引きずって歩くことをしなくなって、もうすぐ30年になる。
両親が終の棲家として遺したグループホームの、十畳ほどの部屋から釈華は、某有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」とつぶやく。
ところがある日、グループホームのヘルパー・田中に、Twitterのアカウントを知られていることが発覚し——。



参加方法
メンバーシップに加入のうえ、以下URLから参加をお願いします。事前申請は不要。途中抜け、参加もウェルカムです。


開催日時

8/23(水) 20時〜21時くらい

(以下、参加用のURLが貼られています)

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