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下ネタが無理って話【女子大生の偏見】

今私はバイト帰りの電車でこれを打っている。

バイトというのはとある塾講師の仕事なのだが、ここでは3〜40人1クラスの生徒たちを受け持っている。

毎回毎回静かにしろと言っても聞かないわんぱくな少年少女を受け持つのは大変だが、それなりにやりがいを感じつつ楽しくやっている。

しかし、今日実は心が折れている。というのも理由があり、それが今日の小学四年生のクラスを受け持っていた時のことだ。

ある物語で「またね」という言葉があり、それを含んだ文章をあるお調子者の子が読んだのである。

その子は小学四年生の健全な男子なのだが、その音読の時にまたね、を股ね、として、自分の股間を大袈裟に触ってウケを狙った。

その時に、私はとてつもない不快感に包まれた。


もとより私は、異性からの下ネタが大嫌いである。

同性同士の、しかも本当に仲のいい友達だったらTPOを弁えた下ネタはむしろ好きなのだが、異性からのものは仲が良かろうとなんだろうと無理なのだ。

あのニヤニヤとしたこちらの「やめてよ〜」と受け流すことを美徳とした押し付けがましい顔を思い出すだけで腹が立つ。それはでもあくまで、分かった上での大人同士の下ネタが嫌いなのだと思っていた。

しかし、今回、無邪気な、なんてことのない子供の下ネタでさえ気持ち悪かったのだ。

なんでだろうか。

考えてみたのだが、恐らく、真剣に取り扱うべき性を「ギャグ」や「ウケ狙い」で軽く取り扱うからであると思う。

よく、「小さい頃よくスカートめくりをした」ということを嬉々として語る大人がいる。

ただの性犯罪である。その上で「隠したい」とおもう当たり前の感情をぶち壊して、その上で「本気で嫌がるのは空気が読めない」とする行為を、罰せられない日本が嫌になる。

下ネタは自分たちは楽しくても、相手の感情をぶち壊す暴力になりかねないというのを分かっていない人が多すぎる気がしている。

なんで嫌なことを言われた上に我慢しなきゃいけないの。

それが結局今の日本の痴漢やセクハラに繋がっているとしか思えないのだ。

その将来の犯罪(しかも自分では悪気がない)を垣間見てしまったというところにこの恐らく今回私はとてつもない嫌悪感を感じたのだと思う。


セクハラや痴漢を「減るもんじゃない、ノリが悪い」という人もいる。しかし問いたい、じゃあお前の尻ポケットにゴキブリ突っ込んでやろうか。減るもんじゃないしいいだろ、ノリ悪ぃな。ただの遊びだって。


別に全ての下ネタが悪いと言っているわけではない。しかし、TPOを弁えない、不特定多数は発するものではないということをもう一度我々は自身に問い直すべきではないだろうか。


2020.11.10

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