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無垢なる者のチカラ

萌黄色(もえぎいろ)

新緑の若木の色ということから若さを象徴する色であり、平安時代では若者向けの色として愛好されたという。

春のあたたかさを感じてまもなく一気に萌える木々は人を元気にする。
生まれたてのやわらい新芽は弱弱しいはずなのに強さを感じるのだ。
赤ちゃんと同じ。無垢なる者のチカラ。

日テレで「はじめてのおつかい」という番組があるが、あれを見て泣く大人は多いと思う。自分に課せられた「おつかい」というミッションに対して、こどもはこどもなりに考え、心細い状況の中で全身全霊をかけて臨んでいる姿にこころを打たれるのだ。

車でも電車でも動き始めが一番エネルギーを使う。新しく何かを始める時、人はそのことに対する負荷と「想像しうる結果」とを秤にかけ楽なほうを選択してしまいがちだ。でもその重さを持ち上げた者だけが見える世界は、想像していた結果の斜め上をいく素晴らしく楽しいものかもしれない。それは人生経験値を上げた者だけが知る世界。

最初の一歩ほど強くて純粋なものはない。
その勇気と行動力そしてやさしさのイメージが萌黄いろ。

萌黄色の香り


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