ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 67ページ

あれやこれやと、各々試着しな

がら決めた結果、

・鉄の槍

・革のバンダナ

・革の軽鎧

・革の手袋

・革のブーツ

・軽身の腕輪

(やはり動きやすくないとな)

レオ

・鉄の大剣

・鉄の額当て

・アイアンプレート

・ガントレット

・アイアンブーツ

(お、重い・・・けどこれも修

業だ!)

神楽

・アイアンソード

・銀のティアラ

・絹の手袋

・ホワイトブーツ

(私のスーツに合わせるとした

ら、こんな感じですね、ぎりぎ

り予算内ですし)

・霊木の杖

・若草のローブ

・魔力のサンダル

・知恵の指輪

・守りの護符

(なにか嫌な予感がするわ・・

・)

・鉄の弓矢

・羽根つき帽子

・レディースアドベンチャ

ーセット(麻のシャツに短

パンとロングブーツ)

・アニマルピアス

(なかなかいい感じー♪)

装備を整えると、グエンの勧

めで、アイテムをいくつも入

れられる魔法の小袋と、薬草や

解毒薬を人数分、ハマヲの霊薬

というのを一つ、みんなの残金

を合わせて買ったのだった。

もうみんな、だいぶ前から勇

者の武器は使っていない、日に

日に切れ味などは鈍っていき、

ただの古ぼけた武器に成り果て

てしまったからだ。

これで装備も一新し、ーー神

楽だけは、この世界にくる前か

ら、もともと着ていた白のスー

ツに身を包んでいるがーー気分

も新たに、五人にグエンを加え

た六人のパーティーは、北西の

ドワーフの国、ノーバに向けて

旅立った。


「ねえ、やっぱり行かなきゃだ

め?」

試練の塔をすぎた所で、葵の

口から不安気な声がもれる。

葵は、困惑していた。

ノーバに行くことが決まって

から、嫌な予感がしてならなか

ったのだ。

確かに、この世界に来てから

は、色んな経験をしたせいか、

少し弱気になったように思う。

しかし、最近は落ち着いてき

ていたし、当初に比べれば不安

もなかったはずだ。

だから気のせいだと思ってい

たのだが、ノーバに近づくにつ

れて、葵の中の嫌な予感が膨ら

んでいくような、そんな感じが

する。

恐怖といえば恐怖なのだが、

それだけではないような・・・。

(なんなのよ!これ!)

背中に悪寒が、ずっと走って

いるような、吐き気がこみあげ

てくるような感覚が、葵を襲う。

「なんだ葵、恐いのか?大丈夫

だって!俺たちは、あの時とは

違うんだ!」

レオが励ましながら拳を打ち

鳴らす。

涼のことを思い出したのだろ

う。

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