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ペンタブの挙動


  macのOSをcatelinaにしてからというものペンタブ(intuos4)の挙動が気になるようになった。

 というのも、もうだいぶ前になるので記憶が曖昧だが、OSアップデートをしたときに一旦ペンタブが使えなくなって、ドライバを再インストールしたからだ。まあ、だいぶ前のペンタブを使ってるので、しょうがあるまいと思ったが、出来れば変えたくない所でもあるので一瞬ひやっとした。

 今は基本的にちゃんと使えてるので問題はないのだが、問題は4Kディスプレイを導入した際に、また、全然、挙動が変わってしまった事にある。と言っても、普段は基本的にMacBookProのモニターそのままで描いてるので、それも問題ないといえば問題ないのだが、たまに大きいディスプレイで描こうかなと思って、ディスプレイをつなぐとペンタブの挙動が違いすぎて、思うように描けない。

 要因はよく分からないのでそれは置いておくとして(多分、解像度の問題とかなのだろうが)、こうしたときに思うのは、自分の技術が随分とデジタルのバランスに頼ってるのだなーという事だ。イラレで絵を描いてるので、薄々気づいてはいたが、最近はそう感じさせる事が増えてきた気がする。そもそも、CC以降、アドビもしょっちゅうアップデートしているし。それでちょっと挙動が変わったりしたら、どうなるんだろう?とか、ちょっと思ったり。

 そもそもの話、フォトショの絵の描き方は割と現実の絵の描き方を踏襲していると思うが、イラレの絵の描き方はコンピューターに依存しすぎている問題というのもあるだろう。液タブも持っているのだが、使わずにお蔵入りしてしまったし。そもそも目がディスプレイに向かうことに慣れて、最近、手書きしてて気づいたけど、文字を書くときにも手元を見てない事が多くなった気がする。(まあ、フォトショ系でディスプレイを見て描く人もいれば、イラレ系で液タブ見て描く人もいるだろうけど)

 イラレに関しては、自分は鉛筆ツールの自動補正機能を多用しており、それが無いと全く描き方が変わるのでイラレでなければ他にどう描いて良いか思いもつかないような描き方に慣れてしまった感がある。そもそもイラレで絵を描いてる人の話を聞くと、それぞれに描き方が違っているし。結構、プロでもマウスで描いてるという人も多い。まあ、自分も細かい所はマウス(またはトラックパッド)を結構、使っているが。

 そう考えると、おそらく、板タブがなくても描ける事は描ける気もする。しかし、速度的な問題で全ての作業に板タブが無いとストレスが溜まるので、それが問題だ。そしてまた、自動補正機能の補正の幅が違っても、そこそこストレスが溜まってしまうのかもしれない。

 ちなみに自分の友達は昔のパソコンで昔のイラレを使って、それでずっと描いてるという人もいる。個人的にも最悪、昔のCS3の入ったiMacを引っ張り出して、それをオフラインで使っていれば、それが一番問題ないのではないか?と思わなくもないが、しかし、intuos4も古いので、使ってるうちにまた問題は出るのだろうし。そもそも久々にCS3を使ったら、それもまた挙動やワークスペースに戸惑うんだろうなーとも思う。

 いずれにしても、こう言ったコンピューターに依存してる技術は挙動が崩れるだけで結構変わってしまう気もするので、もうちょっと安定的な作業環境を作るべきかどうかは、多少、悩むかもしれない。ただ、しかし、そもそもアップデートの多いツールは、ツールの技術の進化の恩恵も大きいので、そんなに職人的にならずにその時々に適応してしまう方が基本的には良いのかもしれない。

(しかし、何となく、職人的だなーと思うデジタル作家の方は割と古いツールを使ってる頻度が高い気もしないでもない。)


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