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salt_5
【SS】宝くじ魔法学校
珍野鉾丹は商店街を歩いていた。
ワーッ!突然、落とし穴に落っこちた。
その拍子にポケットに突っ込んでいた宝くじが一枚、ヒラヒラと穴の縁に舞い降りた。
穴の縁から瑠璃色の猫が顔を出す。
「僕はミーニャ。この穴に堕ちたら二度と上がってこれないよ」
「おーい、穴から出してくれ。宝くじを当てようと魔法学校に通っているが、一向に当たらない。
学費ばかり掛かって、お前の足元にあるのが最後に買った一枚だ」
「魔法をそんな使い方しようとするからだよ。おじさんの後ろにあるもう一つの穴に落ちれば今より楽になれるよ」
「いや、明日の金杯、買いたいんや。ここから出してくれ」
「おじさん、年末に競馬はやめるって言ってたじゃん」
「今朝、閃いたんや!東西共に枠連2-8や」
「地獄に堕ちろ!」ミーニャは鉾丹に飛びかかった。
鉾丹はもう一つの穴に落ちていった。
穴の縁にあった宝くじは一等が当たっていた。
ミーニャはその宝くじを咥えて走り、保護猫活動の団体に寄付をした。
(ぱひゅん)410文字
今年もこちらの企画にお邪魔します。
筆力がないので、なんでも書ける訳ではなくて、お題を見て書けそうな時だけ参加させていただきます!✨
また今度!
えっ!ホントに😲 ありがとうございます!🤗