Every game is nice game
東京のコロナ感染者数はどうやらピークアウトを迎えたような気がしますが、皆さんどうお過ごしでしょうか。
感染者数の減少もそうですが、検査数も減少しているのはどういう理由かよくわからず、もうこの辺を追うのはめんどくさいからいいかな、なんて思っているこの頃です。
コロナのせいもありますが、今後も引き続き在宅勤務ができるということで、時間がいつもよりも格段に余っている状況で、アホみたいに映画をたくさん見ています。noteに書くこともそれほどないので、今後は書くことがないときは適当にその週みた映画の感想をかければと思っていますが、何週間続くことやら。
「アルプススタンドのはしのほう」※劇場で視聴
演劇を基にした作品だそうで、いわゆるワンシチシュエーションものですね。野球の応援にきた高校生4人の話なんですが、野球の試合シーンは一切移さず、アルプススタンドの画面だけで話が進んでいきます。
正直もの凄く心に残ったとか言われると別にそんなこともないんですが、良い映画でした。演劇が元、かつワンシチュエーションという映画には不向きな設定をしっかりと映画化しきれている技術的な部分は見ていて面白かったですね。
万が一これを見て、見に行ってくれる人がいるかもしれないので、詳細は割愛しますが、映画のメッセージ自体は割と個人的には陳腐でした。
みんなが何かを抱えていて、しょうがない、なんて思いつつも、でもそんな簡単に割り切れないよね。頑張ろうよ。みたいなブルーハーツ的な印象でした。
ただ1つ、この映画で最高に気に入っている部分があります。
劣勢な展開が続く野球の試合中に、「でも、相手は甲子園常連の強豪校だもんね。しょうがないよね。」
という台詞に対して。
「頑張ってる最中の人間に、”しょうがない”なんて絶対に言っちゃだめだ。」みたいなニュアンスの台詞がありました。多分厳密には違う言い回しです。
プロの試合ならともかく、そうじゃないスポーツの試合において、観客席から言っていいことは「nice game」以外には存在しないと思っています。
「感動した」
「勇気をもらえた」
「来年も頑張れ」
「結果がすべてじゃない」
「よくやった」
いろんな感想があっていいと思いますが、本人に伝えていいことは
「nice game」以外には存在しません。
プロではない選手は、観客のためにプレーすることはありません。
あってはなりません。
1ミリたりとも、観客のことは考えていないし、考えなくていいんです。
その選手が目指す道に、目指すべき努力をしてきた。
ただそれだけで、観客席にいる人間とは1ミリも関係のないことなんです。
もし、選手の親で、全力でサポートをしていたとしても、試合中に親のことを考えながらプレーする選手はいません。
勝ちたい。
という気持ちに、
敗北
がのしかかる瞬間。
すべての言葉は陳腐になります。
ただ一言
nice game
と言ってほしい。元アスリートからのお願いです。
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