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変わらない日々を過ごしている

芒種を過ぎて、季節観測の柿の木はすっかり柿の木らしくなった。
このわきに久しぶりに顔を見かけたご近所さんが、シルバカーに腰を下ろして休憩していた。車を停めて窓越しに大声で話していて、ちょっと可笑しくなった。ご近所さんは耳が遠いので大声で話してたのだが、どっちにしても話は通じないのだ。母が生前ご近所さん2人と話しているのを聞いて笑ってしまったのだが、お互い順番に全く関係ない話をしている。でも楽しく過ごせて満足して別れるのだからそれでいいのだ。私も前後が続かない話をたっぷりして、久しぶりに話ができたことに満足して車をスタートさせた。

ご近所さんは高齢で腰が悪くて長くは歩けない。シルバーカーに座りながらでも散歩ができるようになって嬉しいが、ずいぶんのお年だからそのうち天国に行ってしまうだろう。母も仲のよかった2人のお友達もみんな天国に行ってしまった。この柿の木だって、以前は立派な家の建っていた敷地内にあったのだという。住む人がいなくなって家は取り壊されて更地になったけど、親戚の人が時々やってきて草刈りをしている。柿の木は満足して粛々と生きているような気がする。

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どさくさに紛れて母の3回忌をやった。コロナ下なので集まったのは実の妹2人と娘だけで、終わったあと近所のカフェでお茶しただけでそのまま別れた。でも美味しい手作りケーキ食べて(ここら辺のカフェのレベルは高い)、閉店時間までたっぷりおしゃべりして、久しぶりに密な時間を過ごした。他の3人は都会から来たから少し心配だったけど、何事もなく無事だった。

久しぶりに遠出をしたくなったので、北上して鳥取県に行き、日本海を見てきた。海にも誰もいなかったし、街にも人は少なかった。鳥取民芸館にも誰もいなかったので、思う存分写真を撮らせてもらえた。鳥取駅前に温泉があることを知ったし、白イカはいたく美味だったので、また行こうと思う。我が家からわずか2時間で鳥取に行けるのだ。

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というわけで、この田舎ではいつもと変りなく日々が過ぎていく。最近の天候はかなり不順な気がするけど、そのぶん夕日がきれいで、地球にとっては温暖化もコロナもそれほど大したことではないのだろう。

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