見出し画像

牽制球ってなんで投げるの?

牽制球って必要?

牽制球。

みなさんはこれについてどう考えているでしょうか。

山崎康晃のようにプロ入りしてからしばらく牽制球を投げなかった投手もいます。

ダルビッシュのように牽制球を好んで多く投げない投手もいます。

牽制球は果たして必要なのでしょうか?

私の答えは「必要」です。

正直に言うと私も牽制球を投げるのはあまり好きではありません。面倒臭いと感じて牽制のサインに首を振ることもあります。笑

投げるからにはバッターに集中したい。
もちろんそうなんですが、なぜ牽制が必要なのか。

結論、シンプルに失点を抑えるためだと私は考えています。

野球は、敵よりも多く点を取ったら勝ちです。
また、敵よりも多く失点をしたら負けです。

一つ例を挙げてみましょう。

例えば、一塁にランナーが出た時。
なんの牽制も入れずに二塁に盗塁、送りバント、犠牲フライ。ホームに集中してランナーを疎かにした結果、点を取られています。

そもそもピッチャーの目的はバッターを抑えることだけではなく、点を取られないことでチームを勝ちに導くことです。

その目的を果たすために、牽制球は手段として必要。
だから投げる必要があると私は考えています。

では、牽制球にはどんな目的があるのか?
主に以下の4つがあると思っています。
(他にもあれば教えてください)

①ランナーを走らせない、リードを取らせない

②ランナーを牽制でアウトにする

③間を取る

④相手の反応を見て作戦を探る

以上の4つについてそれぞれ解説していきます。

①ランナーを走らせない、リードを取らせない

ランナーはまず心理として牽制があるっていう意識を持つだけで、スチールのスタートは遅れる傾向にあると思います。そういった意味で、牽制をすることで「牽制があるんじゃないか」と思わせ、スタートを遅らせて次の塁に進むのを防ぐ。
これがひとつ目です。

この目的で牽制をするときの注意点は「質の高い刺せる牽制」をすることです。牽制を入れることで「わかりやすい牽制だ」と思われると逆効果になってしまいます。したがって、ランナーが逆を突かれたらアウトになってしまうくらいのレベルの牽制は必要です。

②ランナーを牽制でアウトにする

こちらは、明確にランナーを刺しに行きます。
目を切る瞬間があるランナーや、サインプレーなどでアウトを稼ぐ。

野球において、走塁ミスをすることは攻撃側の致命的なミスプレーです。定性的な表現にはなりますが、精神的ダメージにつながり、試合の「流れ」を見ていく上で牽制死は重要なワンプレーになり得ます。

③間を取る

間を取ることには2つあると思っています。

1つ目はバッターの間を変えることです。
バッターには打席に立つ上でリズムがあると思います。ワンテンポで同じリズムで投げていくことは、バッターにとってもやりやすく、配球なども読みやすくなる一因になります。
そういった時に牽制を入れて、バッターに考えさせたり、焦らしたする。これが1つ目です。

2つ目は、間を取ることでリセットして自らを落ち着かせることです。
連打やフォアボールが続いた時、自分で「焦っているな、平常心じゃないな」と思った時にワンパターンになりがちです。
そういった時に牽制で間を取って一旦気持ち、リズムをリセットする。これが2つ目です。

④相手の反応を見て作戦を探る 

野球にはただ打つ以外にもいろんな作戦があります。

バント、エンドラン、盗塁、スクイズ、などなど。

その作戦を探るために牽制をするのですが、こちらも細かく2つあると思っています。

1つ目は、単純に相手の動きを見て作戦を予想することです。
ターン牽制やゆったり目の牽制、時には速い牽制を入れて相手の反応から作戦を探りにいきます。これが1つ目です。

2つ目は、「作戦に警戒しているぞ」とアピールするための牽制です。ここぞと言う場面で相手が何か仕掛けたい時、「しっかり探って対応してくるチームだ」という印象があるだけで、サインを出す監督にもやりにくさが生まれ、攻撃しづらくなります。これが2つ目です。

まとめ

ピッチングでも一球に全て意図があるように、牽制球にも無駄な牽制球はないと思っています。
今回は個人的に思い付いたものを書きましたが、ぜひ参考にしてみてください。

皆さんが少しでもこの記事を通して「牽制球」で勝利に貢献していただけますと幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?