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『アッコにおまかせ!』に見るホリプロの力

今年に入ってから『アッコにおまかせ!』(TBS)における和田アキ子の失言についてメディアで取り上げられる機会が増えました。実例を紹介致しますが、多くの記事に「『アッコにおまかせ!』はホリプロが制作に関わっているのでTBSの方から打ち切りにしたいとは言えない」と書かれているのです。

サムネ画像は『和田アキ子「トドみたい」はセーフで「男性の匂い苦手」アナは“事務所クビ”にみえた「芸能界の縮図」』(『FRIDAY DIGITAL』2024年08月14日)より拝借

「「大谷翔平、松本人志への失言連発」和田アキ子 それでもTBS『アッコにおまかせ』が終わらないワケ」(『FRIDAY DIGITAL』2024年03月05日)

一部メディアではさかんに「おまかせ」終了説や、和田の“勇退説”が報じられているが、前出のTBS関係者によれば

さすがに打ち切りとなったら、ホリプロがだまっていない。TBSもその辺りのことはわかっている。本人が言い出さない限り続くと思いますよ

という。

「「3月で『サンモニ』降板」関口宏は4月からBSで新番組…“大御所に配慮”テレビ業界「おかしな掟」」(『FRIDAY DIGITAL』2024年03月26日)

「“ご意見番”と持ち上げられすぎて、無理にコメントして炎上している節がありますね。それだけ大御所タレントは“裸の王様”ということです。無知だろうがズレた思想だろうが、スタッフが注意できないほど、強大な力を持っている。

さらにこの番組は和田さんの事務所“ホリプロ”が企画制作に入っているため、より一層“卒業”させづらい。だからこそ自らが空気を読んで“勇退”してほしいとみんな思っている。社交辞令で『辞めないでください』と言われることを真に受け、老人になっても今の地位にしがみつくのが芸能界です」(ワイドショー関係者)

『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の桂文枝と山瀬まみが卒業したときは、同じく吉本から藤井隆、ホリプロから井上咲楽が後任になった。それほどテレビ業界は、事務所に忖度しなければならないようだ。

「『アッコにおまかせ』都知事選誤情報で批判殺到「早く終わって欲しい番組」と言われ10年、それでも続く理由」(『日刊サイゾー』2024/07/14 10:00)

「『アッコ』は確かに叩かれたり炎上したりする回数が多い番組ですが、裏返せば番組の注目度が高い証拠。視聴率もコアでは日テレの『スクール革命!』『超無敵クラス』に完敗ですが、世帯では時間帯1位の日もあり、打ち切り云々の話をするなら、むしろフジテレビの『なりゆき街道旅』の方がヤバいでしょう。そもそも『アッコ』はホリプロ制作の番組なので、事務所の顔である和田アキ子の冠番組は、相当なことがなければ終わりません。日曜日のTBSは『サンデーモーニング』『サンデー・ジャポン』と高視聴率番組が続き、中高年層をがっちり捉える流れができています。今となっては、和田アキ子のように全世代に顔と名前が知れている芸能人は貴重。事務所内に後を継ぐ人間も見当たりませんし、炎上や批判も込みで続いているのが現状です」(民放バラエティ番組制作関係者)

そんな中、『日刊ゲンダイDIGITAL』が8月14日に『アッコにおまかせ!』とホリプロの関係について少し踏み込んだ記事を配信しました。

「和田アキ子に求められるTVからの“自主退場”…北口榛花を「トド」呼ばわり大炎上鎮火せず」(『日刊ゲンダイDIGITAL』2024/08/14 15:50)

 それでも存続しているのは、和田が大手芸能プロ「ホリプロ」所属という事情と無関係ではない。

数多くのタレントを供給し、テレビを支えてきた事務所ですので局も頭が上がらない。また番組やCMに自社の看板タレントを出す場合、その制作も請け負うことを条件にしてくることがホリプロは多いんです。よく言えばビジネスの幅が広く、悪い面を言えば既得権益を丸抱えしてるとも言え、忖度を生みやすい。『おまかせ』に、ホリプロのまだ売れてもいないタレントがバーター出演したり、和田に近いタレントがよく出てくるのは、そのため。芸能界で隠然たる力を示すことができているんですね。そこの大御所である和田さんにモノが言えるわけもない」(前出の広告関係者)

ホリプロが番組制作まで手掛けていることは知っていましたが、こうやって改めて活字にされるとその実態にうんざりしますね。

また、同じ8月14日にはこんな記事もありました。

「和田アキ子「トドみたい」はセーフで「男性の匂い苦手」アナは“事務所クビ”にみえた「芸能界の縮図」」(『FRIDAY DIGITAL』2024年08月14日)

「大御所と知名度の低いフリーアナウンサーとの“違い”は歴然です。和田さんは大手芸能事務所『ホリプロ』のトップと言えますし、芸能界の功労者。世間がどれだけ炎上してもテレビ局は和田さんをぞんざいに扱えないのです。ホリプロには綾瀬はるか、石原さとみ、深田恭子など数多くの人気俳優やタレントがいるため、トップの和田さんを“切って”しまうと他のキャスティングなどに影響が出る可能性がある。

テレビ局に圧力があるわけではないですが、勝手に局側が忖度している傾向はある。一方、フリーアナウンサーは『事務所への貢献度』と『炎上の尻ぬぐい』を天秤にかけたらクビにした方がてっとり早い。しかも不用意に差別的発言をする人間はまた炎上する可能性は高いですし、和田さんとは稼ぐ力と影響力が圧倒的に違うということですよ」

ホリプロにまつわるこれらの記事を読んで確実に言えることは、昨今まことしやかに囁かれる「芸能事務所オワコン説」は見当外れであり、まだまだ大手芸能事務所の力は健在であるということです。

ホリプロの力の凄さについては以下の記事にも書きましたのでご覧下さい。和田アキ子の所属するマネージメント第二事業本部ではなく綾瀬はるか、石原さとみ、深田恭子の所属するマネージメント第一事業本部についてですが。

※記事に関するご意見・情報提供は以下のメールアドレスにお願い致します。 f9307a@outlook.jp

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