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週刊ムスコ(11/22号)

ベビーゲートの構造解析が始まる

大抵のベビーゲートには子供が開けられないようにロック機能がついているが、このロック機能の解析が時間の問題かもしれないということが、がく氏からの報告で明らかになった。

ムスコ氏は以前から開放時のドア部分を揺らして遊んでいたが、特に問題はないとして自由にさせていた。しかし最近はロック部分をしきりに触ることが多く、今日に至っては、ロック部分と接合部の形を一致させることに成功していた。接合部に到達する前に形が崩れているので、今のところ問題はないが、このまま解析が進めば両親が再び睡眠不足の危機に晒される可能性があるとして、警戒が強まっている。

ムスコ氏ノーベル平和賞にノミネートされる

ムスコ氏が両親へ与える幸せについては、週刊ムスコで何度も取り上げてきたが、祖父母の行動にまで影響を与えていることを今回はお伝えしたい。

Case.1 扇風機交換紛争の解決
奥様の実家の浴室にある扇風機の交換を巡って、交換派と交換不要派で激しい対立があった。両陣営は奥様を取り込むためそれぞれ個別に電話会談を持ちかけてきた。両陣営に冷静に話し合うように薦めるものの、話は平行線を辿る一方だったため、「ムスコ氏に埃がかかるのは避けたいな」と話をしたところ、交換不要派が即時主張を取り下げ、交換の運びとなった。

Case.2 歩行困難な祖父が自らの意思で歩き出す
がく氏の父は歩行も困難になり、寝たきりもそう遠くないという見方が強まっているが、ムスコ氏が慰労訪問に来るときは信じられないくらいにやる気を出している。

ムスコ氏の訪問日には、30分も前から玄関に出て出迎え、帰宅時にはおぼつかない足取りで見送りにいく。家族が何を言っても断固としてリハビリをしないが、ムスコ氏のためなら地を這ってでも歩こうとする姿は、さながら敬虔な修道士のようだ。なお、息子のがく氏の誕生日は完全に忘れていた。

編集後記

いい夫婦の日だからといって特別なことはしていないのだけれど、自分が作ったポテトグラタンを美味しそうに食べてくれる奥様を見ていると、気持ちがほっこりします。

子はかすがいとよく言うけれど、孫もあてはまるんだなぁと感心している今日このごろ。父に誕生日を忘れられていたのは、なんていうかまぁ、ショックでした。字も書けなくなってきているみたいだし、なるべく会いに行こうと思ったり、自分は息子にこういう思いをさせたくないと思いました。

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