見出し画像

技術士取得のメリット

あけましておめでとうございます。
今年の目標として、技術士試験を受けてみようという方は多いのではないのでしょうか? 
その一方で、合格率が数%の技術士試験に合格するためには、本当に沢山の勉強時間を捧げることとなるため、仕事や家族、趣味の時間を削る必要があります。
その犠牲を上回るメリットが技術士取得にあるのでしょうか?

結論を言います。
技術士はあなたの大きな知的資産となります。VUCA(行き先が不透明で、将来の予測が困難な状態)の時代に突入し、終身雇用制度が崩壊した社会において、益々その資格の価値は上がっています。
会社の看板ではなく、技術者として自立し、自分の腕で飯を食っていくためには、他者と差別化できる技術士は必要です。土木施行管理技士では差別化できません。あなたもそれに気づいているはずです。

これは私の20年弱となる実務経験から確信しています。その3つの理由について詳述していきます。

転職時に気づいた技術士の信用力

私は、大学院を卒業してゼネコンに入りました。その頃は、ちょうどゼネコンが脱談合を宣言した時代です。公共投資は減少し続け、ゼネコン同士がダンピング合戦し、海外市場に活路を求めていた時です。
私は、父親の建設会社が倒産したという人生経験から、入社の段階から、会社の看板ではなく、自分の技術力で家族を食わしていくという目標を持っていました。会社の看板を外した時に、何を頼りにして自分を信用してくれるのか?ということを考えた末に、行きついた資格が技術士です。仕事ができる先輩社員は技術士を持っているが、スーパーゼネコンの社員でさえ技術士の資格保有率は低く、差別化が図れると考えたからです。
技術士資格を取得した後に、縁があった再生可能エネルギーのベンチャー企業に転職しました。会社と個人の信用が無い中で、関係性の構築に非常に苦労しましたが、技術士の看板に助けてもらいました。技術士の貴方だから、話を聞きましょう、信頼しましょうといった感じです。技術士の資格が無かったら、私の今のキャリアは小さなスケールのものになっていたと思います。

採用過程で理解した技術士保有者のスペック高さ

再エネのベンチャー会社に転職し、ゼロからエンジニアリング部の立上げを行ってきました。数千人の技術者の履歴書をチェックし、数百人の技術者と面談してきました。また、採用以外でも、会社を成長させる過程で数千以上の技術者と仕事で関わってきました。そういった交流の中で分かったことは、仕事ができる技術者は必ず技術士を持っています。
技術者を採用する立場の観点からしても、技術士を保有しているかどうかで、期待できる年収や将来のキャリアも大きく変わってきます。

技術士資格の勉強で得られる大きな素養

年収やキャリアで大きな差がつく本質的理由は、資格自体というよりは、下記の3点と考えています。

  1. 技術士資格取得するための過程で得られた教養
    技術士の勉強として、体系的な技術の理解に加え、マネジメント・コミニケーション・リーダーシップ等の業務遂行に必要な知識も勉強する必要があります。また、何より論文の書き方をマスターしなければA判定論文となりません。この経験を机上の勉強をするか、しないかで技術者としての器が大きく異なってきます。

  2. 技術者としての自信
    合格率数%の国家資格を取得したという自信も、あなたの仕事の取組に対して良い影響を与えます。

  3. 勉強の習慣化
    1週間の徹夜で取得できる類の試験ではありません。そのため、勉強を習慣化する必要がでてきます。そのため、資格取得後にまた別の興味のある分野を勉強をしていくという好循環が生まれていき、あなたの時間を複利的に運用することができます。

以上の見識から、技術士は知的資産と考えています。
資産形成は複利運用を利用できるため早めのスタートがベストです。
今日が一番あなたの人生にとって若い日です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
このブログがあなたの技術士受験のお役に立てば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?