夫婦で育児シフトを組んでともに育て、働き、暮らす |生後3ヶ月目のふりかえり
このまちに越してきたばかりのとき、鳥のさえずりで目を覚ますことにいたく感動した。
9年目を迎えた今、我が子の泣き声に起こされている。これもまたなんと心が満たされることだろう。
生後3ヶ月目の娘の成長ダイジェスト
生後2ヶ月の終わり頃から寝返りしはじめた。一般的に寝返りは5、6ヶ月頃が目安、早くて3ヶ月とされているので早すぎてビビる。発達は早けりゃいいってものじゃないそうなので逆に不安。さすがダンサーの娘。回りたいんだな。
寝返りするようになってから、日中はほとんどうつ伏せで過ごしている。気づけばうつ伏せでしか夜寝ないようになり、窒息しないか心配で何度も見てしまう。大丈夫そうだと分かり今は慣れたけど、初期は私の眠りが浅くなった&慣れても悪夢ばかり見ていた。
握力がぐんと強くなった。マラカスのおもちゃがお気に入りで、目の前に持ってくるとぎゅっと握り、シャカシャカ振って楽しそうに遊んでいる。一つ一つの動作に成長があり、親歓喜。
今年の梅雨の湿気がひどすぎてクーラーのない母屋では夜眠れなくなり、2階の部屋(我が家で唯一クーラーのある空間)へ移動した。6月下旬でこれって、先が思いやられる。
スリングを嫌がるように。密着度高すぎてこちらも暑くて辛いので、ついに抱っこ紐とベビーカーデビュー。めっちゃ子育て世帯感出るやん。
オランダの友人からプレゼントが届く。オランダらしく、ミッフィーのベビー服。常々不思議に思うんだけど、日本で雑貨屋行くと大抵ミッフィーグッズがあって(ムーミンも。)母国以上に種類豊富なのはなぜ?
夫婦の育児シフト
徐々に仕事にも復帰中。カレンダーを見返すと、産後2ヶ月目には講演の打ち合わせや理事・会員を務める団体の理事会に顔を出していて、3ヶ月目に入ると産休に入る前まで関わっていた仕事先の人たちと、近況をキャッチアップさせてもらったり今後の仕事について相談したり。
身体のマイナートラブルは時々あるけれど、ずいぶん回復した模様。よかった。
夫とはお互いに週3ほど働けるよう、翌週の予定を確認しあって育児シフトを組んでいる。丸一日の日もあれば、午前の仕事から帰ってきた夫とバトンタッチで私が午後のミーティングに出かけるといった半日交代の日も。私は基本在宅で、打ち合わせはオンラインか近場でなので、打ち合わせの時間を詰めないようにしていれば仕事の合間に授乳したり家事したりできる。柔軟に動けるのは夫婦ともフリーランスでよかったと思うところ。
子の日々の成長を間近で見ていたいし、必要とされる限り仕事もがんばりたい。できるだけ母乳で育てるけど、自分たちが苦しくならないようミルクも併用。そんな私たちが手探りした結果、今の形に落ち着いた。
田舎は「仕事」と「暮らし」が近い、とよく言われるけど、そこにさらに「子育て」が加わっている。今後どうなるかは分からないけど、今のところは良い感じ。
これはひとえに娘が大きなトラブルなく育ち、夜通ししっかり寝てくれてるおかげだし、仕事仲間たちの理解がとてもあるおかげ。そして言わずもがな、夫の配慮に助けられていることも多い。
育休かフルタイム復帰(時短も含め)の二択じゃなくていいし、週5でなくていい。そう思うようになったのは、このまちに来ていろんな人の働き方・暮らし方を間近に見たからだろう。ライフステージに応じて、その時々の最適解を自分でつくっていけたらいいと思う。
産後初、独りでショートトリップ
大学院は今春入学と同時に休学中。入学オリエンテーション時の資料を受け取るのと研究室の先生に今後の相談をしに、一泊二日で京都へ行くことに。
娘も連れて家族でプチ旅行的に行こうかとも考えたけど、なんだかんだでスケジュールが詰まったのと、まだ首がすわりきっていない段階で土地勘のない場所に行くのはちょっとハードル高いなと思い、今回は単身で行くことにした。
ゆえに夫、2日間の初フルワンオペ。この日に向けて、お風呂に子と一緒に入ってから出て着替えさせるまでの一連の流れ(普段は私と共同作業)を1人でできるよう練習していた。
さすがに負担が大きいだろうな、申し訳ないな、丸2日離れるのさみしいな、と後ろ髪引かれる思いだったのだけど、いざ京都に着くとめちゃくちゃ楽しかった。
いろんな国の言葉が飛び交うバスの車内、店先に食べ歩きフードがずらりと並ぶ商店街、学生たちで溢れかえる大学の図書館。ホテルへの道も、大学の構内も、初めての景色ばかりでスマホでマップを確認しながらうろうろ。THE⭐︎KYOTOなお土産を売るお店にもついつい足が向く。そうそう、慣れない土地に来るときってこうなるんだった。
2日目、今度は京都に後ろ髪引かれながら帰りのバスにぎりぎりで滑り込んだ。全然時間が足りない。今度は家族でのんびり来たいな。
ちなみに。観光都市だし、と思って事前調べてみたらやはり街中に給水スポットがあるらしい。市役所HPの給水マップは見にくいし情報更新が間に合ってない(既に撤去されている場所もあった)けど、この暑い季節に無料で給水できるサービスがあるのはとてもありがたい。持参したサーモスの水筒が大活躍だった。大学で同様の取り組みがあったのもうれしい。
そんな体験をした矢先、近所のコンビニが改装されてイートインスペースがなくなっていてびっくりした。陳列場所を増やしたことで空間の圧もやや強くなった。
町内にたった一つのコンビニの存在感は、数十メートルごとにコンビニのある都会のそれとは全く異なる。店員と世間話をする町民も多い、と言えば少しは伝わるだろうか。車を持たない若者や高齢者、サイクリストたちにとって暑さを一時的にでも凌げる大事な空間だったと思うんだけどな。今後ますますその重要性は増すんじゃないだろうか。そんなこと知ったこちゃないんだろうか。残念な気持ち。
食べることに困らないように
100日を迎えた翌日、お宮参りとお食い初めをした。梅雨シーズンで連日雨だったけど、この日は朝まで降っていた雨があがってくれて。知り合いも忙しい合間を縫って撮影に駆けつけてくれた。ありがたい。
お宮参りは我々が結婚式を挙げたのと同じ近所の神社へ。そこは古事記に登場するオオゲツヒメという食物の女神を祀っている。そんな神社で祈祷してもらって、「一生ごはんに困らないように」と願いを込めてお食い初めをする。なんとも縁起がいいじゃない。
もう少ししたら離乳食がはじまる。視界に映るものをなんでも手で掴んで口に持っていきたがるようになった我が子を見ていると、その動作の延長にごはんがあるんだろうなと感じる。
離乳食って大変なイメージしかなかったけど、そう考えると楽しみだ。いや、やっぱり大変かもしれないけど。食のありがたさと楽しさを自分の手でしっかり確かめて、噛みしめていこう。
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