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2023年12月の暦・行事(季節を味わう#00035)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2023年 12月(師走)

7日(木) 大雪

二十四節気の一つ。
本格的に冬が到来するころ。山は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もります。
この時期京都の寺院では、ぐっと甘味が増した大根を参詣者に振る舞う「大根焚き」の行事が行われます。元々は鎌倉時代に、浄土真宗の開祖、親鸞の教えに感銘を受けた里人が、感謝の印として塩味で炊いた大根でもてなしたという伝承に由来するのだとか。「大根焚き」の大根をいただくと諸病封じ、健康増進に良いとされているそうです。
寒さの中でいただく大根は体が温まりますからね。

15日(金) 年賀郵便特別扱い始め

郵便局で年賀状の引き受けが始まります。
メールやSNSで気軽にやり取りできる時代ですが、新年早々届く年賀状はやはり特別なものです。
毎年、年末の忙しい時期に準備をするのは大変ですが、今年喪中の私は、その忙しさがないのが逆に寂しい気持ちです。

22日(金) 冬至

北半球では、最も日が短く夜が長い1日。正午の太陽の高さも一年で一番低くなることから、太陽の力が最も弱まる日とされてきました。
でも、この日を過ぎれば少しずつ日が長くなる、つまり太陽の力が復活すると言うことで、昔の人たちは当時を特別な日として過ごしてきました。
柚子湯に入ったり、栄養価の高いカボチャを食べて風邪をひかないようにしようという風習もその表れです。
また、当時には古代中国で生まれた「一陽来復」という別名もあります。
「冬が去って春が来る」「凶事が続いた後、徐々に運が向いてくる」といった意味です。

25日(月) クリスマス

キリストの誕生日、降誕祭です。
世界中の子どもたちが待っているサンタクロースのモデルは、4世紀ごろに活躍した、キリスト教の成人セント・ニコラウスと言われています。ニコラウスは貧しい人々に金品を分け与えたことと、クリスマスプレゼントの習慣が結びついてサンタクロース像となったと言われています。
日本では明治時代から徐々に知られるようになりました。
明治30年出版の本に「北国の老爺 三太九郎」名義で子どもにプレゼントをする男性の姿が描かれています。


31日(日) 大晦日

一年最後の日。
元々「晦日」は旧暦において月の最終日を意味していました。一年を締めくくる最も大切な日なので、「大」がつけられるようになりました。
「おおみそか」「おおつごもり」と読みます。
大晦日の別名は「徐日」で、その日の夜は「除夜」。除夜の鐘は人間の煩悩の数と同じとされる108回鳴らされ、鐘をつき終わると一年が無事終わるとされています。
また大晦日に年越しそばを食べる風習は、江戸中期に広まりました。そばが切れやすいことから、悪縁や苦労が切れるようにと願ったり、補足長いそばに長寿を祈る意味があるのだとか。
一年を終えるにも神仏の力を借りたり、縁起をかつぐのは、日本ならではかもしれません。

(2023年12月6日)
※「季節を味わう」は 大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムで毎週水曜日に放送していますが、今月は特別企画があるため、放送はお休みですが、noteは休まず掲載します。@p「:


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